Char meets????〜TALKING GUITARS

 読み直してなに言ってンだかわかんないけど、メモがわりに貼っておく。
 フジテレビ721+729 でやっている番組の「とって出し」を『メディアの苗床』でやっていたのでみた。Charというとさんまちゃんの番組出てくるちびすけが思い出されるが、まああレと同じ感覚で、出てきたのが山崎まさよし野村義男、鮎川誠、忌野清志郎仲井戸“CHABO”麗市などなど。番組宣伝文言を公式サイトから引用。

 日本を代表するギタリストCharがホスト役を務め、錚々たるギタリストたちの「お宝話」を聞き出そうというフジテレビ721のスペシャルな企画。音楽専門誌でしか知り得なかったDEEPなネタを「映像と音声」でお伝えする「Char meets ????」の記念すべきシリーズ
http://www.fujitv.co.jp/cs/program/7211_123.html

 トークのなかみなどは、URLをクリックすると出てくる。ふだんは90分番組でじっくりやっているのを、「とって出し」にしているわけだけど、ゲストとCharの出会いだとか、ジミヘンだとか、クラプトンだとか、いろんなギターヒーローのこととか、ギター弾きみたいなところから、楽しそうに語り、それからギター弾きながらいろんなかけあいをするわけ。アルフィー坂崎幸之助が下北沢の飲み屋なんかでやっているのとは、ちょっと違う趣、っつーかディープでマニアックということもあるけれど、やってることの基本は同じと言ってしまいたい。
 なんかこんなの魅せられると地上波しか見ていないのが情けなくなるけど、バリアを感じた方がいいんだと自分を納得させるしかない。20代の後半に岡山に行って、「こわれかけのラジオ」なリアリティのなかに入ってしまい、そこにどっぷりつかってしまった。学生たちといっしょにミュージックトマトのとって出し、というかもっと正確に言えば地方用に編集されたものをみて、飢えを満たしていたのがなつかしい。しかし、それでも雑誌見て、自分で音源輸入したりして、最新のものを見ようとしていた人はいるわけだし、いろんなやり方はあったはずなのだから愚痴は言うべきではない。情報から遮断されていることをよしとして、地道な研究をコツコツやることだってできたはずなわけだし。でも、率直に言ってルサンチマンのようなものがないといえばウソになるよね。
 そんな意味で、忌野清志郎だとか、仲井戸麗市だとかが、年齢を超越してすっきりサクッとして都会っぽいことよりは、鮎川が訛りまくって話していることや、元ジャニの野村が楽しそうに話していることのほうにひかれた。それにしても、「サブであること」が作品性を提起しているわけでもなく、ウツな気分になった。しかし、このようなめちゃめちゃ面白い番組が実にサブなチャンネルでしかやっていないということを思いだし、少々救われた気持ちになった。
 こんなものを90分も堪能できる環境を整えたら、自分の勉強は終わってしまうと思う。面白おかしく生きるのもよいかもしれないが、それではこれからは失業しそうだし、とって出しで我慢するしかないのかなあと思う。