お台場お笑い道

 フジテレビのCS放送でやっている「お台場お笑い道」が地上波殴り込みということで昨日寝しなにみた。非常にタイミングよかったので録画もできた。この前の武豊TVといい、非常に面白かった。たぶんCSとかみられるようにしたら、ますます勉強しなくなって、テレビ論でもおっぱじめるしかなくなるだろう。なんか最先端の知識を競うあうみたいな勉強は私は嫌いなのである。楽しんでゆるゆるというならともかく、っつーかほんとうのことを言うとそれでもいやなんだけど、どんなもんだいというような切っ先の鋭い凶暴な知識欲でカチンコチンエレクトしているみたいなのはいやなんだよね。まあ人間存在していること自体暴力的なわけだし、自分をアイデンティファイすること自体に暴虐は含まれていることは間違いないし、だから楽しんだってなんだって、知識量の違い自体の問題で、すべからく切っ先鋭く暴虐だって言えることもわかるけどさぁ、そういうことへのデリカシーを欠いたのは馬路ヤダなぁっていうのも暴虐だし、にゃんともぬんともだ。
 ほんでもって「お台場お笑い道」だけど、ハイテンションアップテンポ伝統的な技能を誇りまくりのアンタッチャブルと、ゆるゆるくねくねひょろひょろしゃかしゃかへなちょこきもかわ前衛的なアンガールズのコラボ。ぢぢいにもビンビンにわかるチャブに対し、アンガールズわけわかめという中高年は多い。このミスマッチなものに、ちょっとお笑いウンチクなコーナー企画でいかにもCSというようなツボを提示して魅せている。準?レギュラーとしてカンニング竹山(まるでお笑い界のトウフクセダン、酷使に耐える労働者だ)がいるらしいけど、この特番ちっくはブッチしていた。他に次長課長も絡んでいる。よくみるとグランブルーをやった水木しげるGAOのほうばかりでなく、オダギリジョーをお笑い芸人呼ばわりした実はイケメン大馬鹿野郎のほうも面白いことは面白いよな。わはははは。この他、佐藤めぐみサエコちゃんなど、チャブが合コンかなんかでひっかけてきたような椰子らがでている。
 いろんな企画があったけど、柴田をつっこみ役として、山崎とアンガールズ他が連続ボケかますネタが、丁度ツッコミーズの逆パターンで面白かった。というか、こういうエクスペリメンタルな試行が好きな人にはすげー面白い番組であることは間違いないと思う。つーかCSというのはそういうもんなんだろうな。ともかく連続ボケかまし、そこに柴田が連続つっこみ。ここで両ボケみたいなアンガールズはなんともにんともで、どうもそんなお約束があるんだろうか最初のほうで山根は「つっこませ下手」だとか罵倒されていた。笑い飯みたいなシフト系なものをモグラ叩きみたいのおいておいて、柴田が上手くつっこめるかみたいなゲーム仕様のコーナーとかもあったのかなぁなどと思った。これじゃあ、岡山のタウン情報誌で「トウキョウアクセスナウ」(訳すと「東京では今」か?わら)という記事をみて、東京の流行を夢みた日々を思い出した。言うなれば「CSアクセスナウ」でしょうか。そういう焦燥をバカにするやつらの思い上がり逝ってよしと思ってサブカルチャー論をはじめた者としては複雑な気持ちである。
 佐藤めぐみがなかなかエロエロであったり、サエコちゃんが山根にシカトされてプンプンしているのは面白かったし、アンガールズわけわかめなクネクネグラインドはそれなりに笑えた。しかし、アンガールズパフィーまでやったのにはぶっ飛んだ。山崎隊長のフレディー・マーキュリーもかなりぶっ飛んだ。似てないんだけど、気合いで似ているというか。イジリー岡田が別の真似して、長州小力が三沢!と騒ぎだし、三沢に変身して、最後三沢が涙目になったり。
 これに対してわけわかめなものもあった。アンガールズの抜き打ちふるさと訪問で、田中の実家@どいなかにいって、たなかのぢぢいとか両親とかでてきたけど意味がわからない。またチクリバトルで、田中がエロ本隠しているとか、山根がエロ画像ダウソロードしているとか、動画がどう・・・、貴様動画もやっているのか、ごるぁああ・・・ネタとか、わけわかめだった。しかし、お台場ナンパ塾「イナカッペモテモテコース」というのは笑って、そのあとアンガールズがジゴロはじめたときにわけわからないと思ったけど、ちょっとまたニュアンスにちかずけた気はする。好みやフレームの問題もあるけど、一度笑いの型にはめられてみたい気はする。