まじやべぇ祭まぢやべぇかも

 休日に仕事もはかどらず、ぼーっとニュースを見ていたら、局地的な現象かと思っていた「まじやべぇ祭」が、な、なんと2ちゃんのニュース速報板で話題になっていた。これに注目していたのは将棋板のコアなファンと、あとはフラッシュ板などのマニアだけかと思っていた。が、しかし、この面白さをナントカして布教したいという人がいるみたいなかんじで、ことあるごとにプッシュしているようだ。話題の主は、プロの将棋棋士橋本崇載五段で、バリバリの金髪に原色寅壱カラーのイナカモノまるだしのファッションというドキュソスタイルに、ウッホ系の面構えのユニークな棋士である。そんなドキュソな雰囲気たたえた椰子が将棋界現役最強の一人羽生善治と対局、しかもNHK教育でというところが、ちゃねらーの琴線に触れまくりっていうこともあり、さらに決定的だったのは、震源スレの「まじやべぇ」にモチーフを得てつくられた、フラッシュ「まじやべぇ」があまりにもすばらしかったこともあり、そこからAAなどもつくられ、橋本こと「はっしー」キャラはマルティプライズしていったというわけでございます。

震源スレ@将棋板: 【ハッシー】橋本崇載応援スレッドPart4【ウホッ マジヤベェ】

http://game9.2ch.net/test/read.cgi/bgame/1121855373/9-

話題のフラッシュ「まじやべぇ」

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/9343/hassy.html

ファンクラブができた「まじやべぇ」

http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1127028990/l50

コンピューターに負けそうになった、「まじやべぇ」

http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1127055295/l50

震源スレの10より

 ある将棋イベントにプロ棋士として招聘されたとき、集まったアマの風貌をみた買い物客のギャルが「将棋指す人ってダサいよね」と話してるのを聞いて心機一転「将棋=ダサい」のイメージを払拭しないと将棋に未来は無い!と金髪・パーマの「田舎のDQNスタイル」に変身そのセンスと発想に先天的なものを感じさせた。若手の特権を生かした得意の早指しでプロ入り以来NHK杯は毎年予選突破2003年4月にはA級入りしたばかりの鈴木大介八段に260手まで粘って全国の将棋ファンにちょっとは知られるようになる。そして2004年6月? NHK杯一回戦で松尾五段との対局で前年よりさらにド派手なヘアスタイルで登場して見事勝利、たまたまNHK杯をみていた非将棋ファンの2ちゃんねらー連によりN速などで紹介され、一躍全国区の人気者に。翌年2005年1月23日、ついにNHK杯で羽生王座(当時)と対局し惨敗するもその不屈の闘志で150手以上粘って2ちゃんねらーの感動を呼んだ。その回のNHK杯の視聴率は通常の3倍とも3%UPとも言われ、将棋界の宣伝に大きく寄与した

 ちょっと重いが、フラッシュはまじやべぇっす。まえけんトランスも、のまのまいぇ〜*1もぶっ飛ぶくらいなスピードトランスにのせて、はっしーのコラージュが歌舞伎まくる。「あの羽生に勝てるのか?」「将棋をやめたいと思ったことは?」といった文字がフルクサスに乱舞する。「まじやべぇ!」。ニートのコラージュの吹きだし「働いたら負けかなと思っている」。わはははははは。将棋連盟も赤字出しそうなわけだし、もうこうなったらはっしーがトランスでも、ぱらぱらでもなんでもかんでもやって、「ニートに将棋を」祭*2を武道館でも、どこぞのクラブでもイイからやって、その辺のストリートかなんかで、地べたにへたり込んだ椰子らが、そこらじゅうで将棋やりだして、時々はっしートランスでおどりまくったりしたら、そこそこ普及にはなるだろうけど、フラッシュの最後にある短パンとランニングのはっしーの存在感は、ものすごいものがあっても、そしてどきゅそにいくらうけまくっても、あるいはたとえ一時テレビなどで大騒ぎになったとしても、一夜の一盛りでいかんともしがたいものがあるんでしょうねぇ。生産性ゼロだろうし。
 まあただ、はっしーは、将棋はかなり強いみたいなんだよね。奨励会三段リーグをわずか五期で通過、竜王戦は二組になって、しかもしゃべり等はごく普通というか、猛々しい大盤解説なども散見されるなかで丁寧そのものらしいし、「加藤(一二三)九段が所望したあるメーカのケーキを購入するため夜中の大阪の街を走り回らされた」などというエピソードなど経歴や振る舞いは「勝ち組っぽい」わけであり、なにより小学校出てすぐに将棋という仕事を見つけ、実際プロになったわけだから、ニートとはま逆なわけであるわけだし。祭が愚劣な差別心から起こったものか、ウッホが羽生に勝てるのかという切ない気持ちがあるのか、あまりに多義的でわけわからないところが、この一件にもある。しかし、フラッシュは馬路面白いっす。一将棋ファンとしては、将棋の日だったか、将棋指しが学芸会みたいなことをやる日にはっしーがなにやるか非常に楽しみです。とりあえずCD発売と、漫画くらいやって欲しい気もする。無理かなぁ。昔からのファンは逃げるかもね。
 ついでに将棋について言えば、やっぱ寂れて欲しくないよねぇ。将棋の場合囲碁界と違ってタニマチが少なく、給料制で、他方新聞社ほかがIT化のなかで過渡期にあり契約料もあがらず、そして少子化で、さらに将棋みたいな面倒なゲームは敬遠され猫も杓子もムシキング *3と、何重にもパンチを受けているんだと思う。さらに囲碁の場合『ヒカルの碁』はあるし、世界中に普及して、韓国や中国のレベルの高さは野球で言えばMLBクラスであるわけだし。将棋の普及は、漢字がネックになっているらしい。割り切って妥協してみるのも一興だと思うのだが。国別にわかりやすいコマをつくる。国際対局はネットでやる。画面設定で好きな様式でコマが表示できる.そんな感じ。リアル対局も工夫すれば難しくないと思うんだけどね。

*1:のまのまフラッシュ@2ちゃんではっしーのうっほAAが登場しているのにはワロタ。

*2:その昔田舎町に行くと「非行防止に将棋を」などという看板があった。

*3:私はムシキングは非常に面白いと思っているけど、それだけになっちゃうのは困ると思うんだよね。