稲荷山健康センター再訪

 昨日はなんか非常にくたびれて、早々にネットカフェを出て、中央町のサウナハリウッドに向かった。ここは非常にマッサージのうまいおばちゃんたちがいる。どこに行ってもこれほどの技に出会ったことはない。プロレス技トーホールドのように足をストレッチしたり、関節技のように手足を曲げて筋肉を揉み解したり、両手を使って体を支えひざで背中をマッサージするさまは体操のあん馬の旋回技のようでもある。さらに台湾マッサージのように両足で背中に立っちゃったりもする。台湾のほうは、天井につかまる棒があって、そこにつかまって足を手のように使って揉み解すわけだけど、ここは天井はものすごく高いのでそんなことはできない。なのに両足で揉み解してしまうのである。ただ、前にあった塩サウナがなくなったのはちょっと残念。まあ水道管をいためるのだろう。
 今日は起きて洗濯をした。洗濯をしている間に朝食。岡山駅の西口のまん前にできた新しいうどん屋さん。さくらやとかゆう店。行列ができていた。場所がよくてもまずけりゃぜったいに客が入るような町ではないので、入ってみたくなった次第。どんぶりものも、うどんも非常に盛りがいい。てんぷらもサクサクして非常においしい。ベタッとせずに、汁につけるとしゅるしゅるととける感じ。麺は、固いのが好きな人にはちょっと不満という人もいるかもしれないが、つるつると口の粘膜を心地よく刺激し、また小麦の味わいも深いものがあると思う。出汁も私の口にはあったが、実は温泉卵をトッピングしてかき混ぜてしまい、よくわかんないというのが正直なところである。
 本当は新しくできた県立図書館で調べ物をし、日生まで行って魚介類を堪能し、帰りに備前焼の窯元へでも・・などと欲張ったことを考えていたのだけれども、駅前まできたら稲荷山健康センターの送迎バスが止まっていたので、気が変わって乗ってしまった。今日は、ゆっくりリフレッシュをしようということになった。普通いく場合は吉備線で吉備路のなかを走ってゆくのであるが、バスもまたよい。一宮手前から山のほうに入り岡山空港手前を高松稲荷のほうへ向かう道筋。途中よくぶどうを買いに来た市川農園のまえをとおった。神崎農園と二つ並んだ農園の周りにはぶどうのハウスがならんでいる。市川のおぢいは、元気ならもうそうとうの年だろう。あがりこんでお茶をご馳走になったりしながら、ぶどうを買った。萬果荘だと一箱=二房8000円位するものが、ここだと1500円くらいで買えるのである。もちろんちょっとものはちがうわけだけど、4000-5000円くらいには見える。というかそのくらいの小売り値じゃないかなぁ。一人四箱ずつ送ったら、東京の連中がものすごく高いものをもらったみたいに思ってくれたことがある。
 程なく稲荷山へ到着。早速薬湯に入る。右手でがっちり急所をガードしていないと、ものすごいことになる。例によってがきんちょ軍団がはいってきた。小学生ぐらいの兄ちゃんたち多数と5歳になるかならないかのみそっかすの女の子。薬湯に入ると、あっとゆうまにひりひりしてきたようで異口同音に「ちそこが痛い」と大騒ぎ。さながらちそこ祭り。大騒ぎで白湯のほうに向かったが、そこでまた一騒ぎだった。白湯につかると痛みが増すのである。ぎゃあぎゃあイタイイタイと言っていて、みそっかすまでがちそこが痛いと飛び跳ねている。隣で薬湯に使っていたおっさんが、「○○○ぢゃが」とかべたなことを言ったので、湯船のぢいちゃんたちの間に重い空気が漂った。みんな岡山の老人らしい篤実な表情で、べたなギャグをゆったおっさんが気まずい表情をしていたことが非常に印象深かった。