生井亜美と井筒和幸

 大学の渡り廊下のところに紫陽花が咲いている。紫陽花と言えば、岡山の吉備津神社を思い出す。階段の両脇が紫陽花で埋めつくされているところがある。紫陽花のなかに入って、紫陽花に混じって、顔が出ている写真を撮った。表情がなかなか可笑しいものがあり、リズム感があって、よく撮れたみたいなことで、テレホンカードをつくった。学生時代は、季節の花といってもせいぜい桜くらいだったのが、岡山で友人に恵まれたせいもあり、梅だ、ツツジだ、紫陽花だと、季節季節の花を楽しむことを学んだ。そんなことを考えると、多少なりとも感傷的な気持ちになる。
 閑話休題。今日の虎ノ門井筒和幸監督のこちぢば。『ライフ・アクアティック』。ビル・マーレイケイト・ブランシェットウィレム・デフォー・・・すげぇメンツ。これで、おふざけ?井筒の表情がまず微妙。なんかだるだるかんっつーか、いつもの迫力がないシオシオノパー状態。なにがあったんだ?はじまった時の井筒監督は、クストーのウンチクかまして、むかし久米明さんがナレーションしてやんや、味のあるナレーションや、アレこそナレーションというものやと、もう絶好調だった。ところが、映画がはじまると、意味わかめ、わけわかめを連発。あくびをしまくり上映終了。終わって井筒一言「わけわからん」。「なんや、あのサウナとかはいっているの」。ここで、ちょこざいなフォローをカマスはずの生井亜美「体調をよくするためでわ?」。井筒「おまえわけわからんわ!フォローせぇドアホ!そうスタッフに言われとるやろ。どーせ仕込みやろお前は!」と、よれよれになりながらもきれてみせた、ものの、イマイチ?wしかし、そこは井筒をして、「トンデモねぇ椰子」と言わしめた生井亜美「映像がよくなくない?」。井筒ぶち切れて「どこがいいんや?ゆってみぃ!ゆっくりとゆってみぃ!おぢさんがきいてあげるから、ゆってみぃ!」と鬱憤を晴らすようにシャウトするも???三つというわけわかめなことになってしまった。
 そのあとも、わけわからんとよろけまくる井筒。「このビル・マーレイという椰子はよく見るとろくなもんでておらん。おつむてんてんなんちゃらとか・・・まあせいぜいゴースト・バスターズくらいのもんや。こいつは俳優やない。お笑い芸人や。いや、ボードビリアンというか。ろくなもんじゃない」とまたもやお笑い芸人アフォ発言。ハッと気づいた井筒「アンタッチャブルで撮った方が100倍おもしろいわ」。チャブ「監督撮って下さい」。井筒「アンタッチャブルって知ってるか。意味を」などと、井筒らしくもないよれよれの展開。もうダービーゴール前のカブラヤオー状態。このあと、野村アナが「紙芝居のような映像がよくなくない?」井筒「詭弁やそれは!」ときれる。ともかく「わけわかめ」に尽きるらしい。井筒「こんなことなら戦国自衛隊みてぶったぎってやればよかったわ。あれみしてくれへんのや。みしてくれや。スタッフもジャバ僧や。みしてくれよ。戦国自衛隊。もっと面白く斬ってやるから。なにゃこのアクアティックは。わけわかめや。こんなもん紙芝居みたいなもんや」とそこで、よいこ濱口すかさず「詭弁やそれは!」。いつもなら濱口を完膚無きママにボコボコにするはずの井筒ちゃん笑っちゃってるよ。その横で、したたかに笑う生井亜美。そして、黒幕野村アナ。奥が深い番組だぜ。
 しかし、そのあとのお笑い芸人紹介のレディースタイガーってなに考えてるの?面白かったけどさ。誰かと思ったら、バレーの大林ジャンか。でかくなかったらわかんなかったけど。竹山も巧く噛みあわなかったカンジ。