横浜中華街へ

 昨日は地図帳をずっと見ていて、夜更かししてしまった。で、かなり遅く起きた。弟たちが甥の「お年玉集金」に来るということで、帰省した。親戚のお年玉をやるのは甥一人だから、けっこう楽な立場である。きょうだいが子沢山のばあいは、正月はかなり真剣勝負になるという話もきいた。地方に帰省の場合は、親戚へのお土産とかこみこみでウン十万かかるという話もある。大変なことだ。帰ったら、みんな待ち構えていて、速攻中華街へ出かけた。何度も話したことであるが、私はこの街に隣接する病院で生まれ、ガキのころからその病院にかかり、あるいは親の入院などもこの病院で、まあこの病院にいくということは、中華街で昼飯を喰うということと同義と言ってもよいわけであった。いろんな店に口コミで行った。うちの流儀は徹底した口コミである。ここ20年ばかりは、楽園という、加賀町署よりの門から入ってすぐ、大店萬珍楼の手前の店に通っている。これも再三話した通り。家族経営で、コックさんがかわらないので、味も安定しているということであり、地元の人も食べに来るコアチャイニーズ、つまりは臓物でも何でも食わせる店であり、したがっていろいろかわったものが食べられる店である。
 ちょっと大げさな話になるけれども、ここで牛肉とにがうりの炒め物、酢豚などを始めて食べたときに、こんな火の通し方もあるのかと、異次元のものを感じた。同じことは向かいの安楽園という店でも感じた。ただ、安楽園はラストエンペラーゆかりの料理人がいるとかゆう噂もある店で、みたカンジはさびれたカンジでこんな店はいる人がいるのかなぁというようなつくりだけど、知っている人は知っている店であり、要するところ非常に高いのである。しかも、接客も超高級で馬路びびる。料理もコースの高級料理を食べないと意味がない。これに対して、楽園は安くて、お正月に行くと甥にお年玉をくれたりするような店である。地元のコックさんが、空心菜いためてもらって、臓物料理とザーサイなんかでメシ喰っているってイメージかな。麺類も中華きしめんなどがある。こういうものを頼んで、あと壁に貼ってあるものから一人一品頼むだけでも、けっこう豪華な味わいで、しかも安い。これは。でいながら、蒸し魚などもある。味付けは、塩味の制御がすごくイイカンジ。ただ、エビチリとかはちょっと薄くて、いまいち。エビチリは同発という店のが私は好きだ。
 中華街に行くと、巻揚げを私は必ず喰う。一口食べたらちょっと違う感じ。弟のチョイスである豚の子袋いためもあれ?というふうに微妙に違う。まあでもこんなもんかなぁと思っていたが、親が「少し違わないか?」とゆった。もう少し食べてみないとわからないけど、もしかするとコックさんかわったのかしらと思った。どんな人がやっているのか、私は全然わからないし、舌にはまったく自信はないが、食い物のことではうちの親はけっこう鋭いのである。講釈たれたりはしないんだけどね。おりしも、母親の中学高校の友達が一家で来ていた。そこの長男の勉強をみていた時代もあって、挨拶した。そしたら、HPみているという。まさかここまで見ていないとは思うんだけどね。もし見ていたら、味のこと教えて欲しい。
 もちろんもう行かないというほどのもんではない。変わったというだけだ。メニューも若干変わっている。かきのてんぷらなんかは、定番に入っていなかった。きしめんも、焼ききしめんだけで、汁きしめんはなかったナドナド。それぞれに美味しいことは美味しい。でんちー、牛スジ、牛の胃袋・・こあなメニューは変わっていない。まあ気のせいだとよいのだが。つまりは、誰かが健康を害したのではないかという心配である。