今年の年賀状

 明日着く*1年賀状ではない。昨年の年末に投函した年賀状である。その年賀状でミルズ論を書くと言った。
 前のものは難しいところに入り込み、わかりにくいというよりは、「ミルズをつまらなくした」(某先輩の批判)という苦言をいただいた。わかりやすく『社会学的想像力』を中心にミルズを論じる。しかし、『社会学的想像力』が品切れになってしまった。いかんともしがたい。今の時代にあったわかりやすいものを書くことも考えたけど、情熱がきれてしまった。「間の社会心理史」という構想を得たこともある。ミルズは、一〜二本専門的な論考を書いてからにしようと思ったこともある。そのうち鈴木広先生が、どこかの文庫から決定版の訳をだすかもしれないと思ったこともある。けっこう有言実行でやってきた。まったく一歩もすすまなかったことは始めてである。逆に文化論の構想は、いろいろと膨らんだ。作業もいろいろと始めている。たぶん成果は出せるだろうし、一部は出ている。
 今年は締め切りのある仕事を三つほどした。正直これはきつかった。私の実力だと、これで精一杯だ。気楽に楽しく仕事をしたい。好きな本を存分に読みたい。そして書きたいものを書きたい。ならば紀要ライターでいいかなぁと、最近ますますそう思い始めた。今はやっていないが、ブログの目立つところに貼っておいて、鍵語リンク工夫してつけておけば、下手な雑誌や本に書くよりは、発信していることになる。
 問題はシビアな査読者や編集者の赤ペンが入らないことだ。自らまな板の上に乗り、ケロケロになるまでコメントつけてもらえるようなブログみたいなツールがあるといいと思いつつ、2ちゃんの厨房みたいなレスがついたら、さすがに精神衛生上多少悪いだろう。まあなにも、なにもかもネット上でやる必要もない。やるにしても、こういうことはメーリスかなんかですればいいのかなぁと思う。
 格闘技もあるが、とりあえずこれを今年の〆の日記とします。あくまでも自分のための日記です。考えてみるとこれでおよそ6ヶ月続いたことになります。まあ頑張って一年くらいは続けてみたいです。その頃は夏のボーナスですねぇ。ほほほ。
 ブックマークしてくださった皆様、たまたま通りがかりの皆様、よいお年を。

*1:私は19日に年賀状をだした。