カモも食べた。ハトも食べた。

 今日は元ゼミ生の結婚披露宴であった。最近忘れっぽくなっているので、前日に連絡をくれと言ったら、ちゃんとくれた。キチッとした人が最近少なくなっている。俗に、ほうれんそう=報告、連絡、相談がちゃんとできることが重要というが、主賓の方もこの元ゼミ生のその辺を絶賛されていた。一時はけっこう欠席が続いた時期もあるが、パートナーを得てからは、猛烈な勢いで単位をとっていった。連れ合いの奴が、欠席続きの時期の不安定を心配してか、女子大の近くに引っ越してきたりしたのが印象に残っている。会場は、丸ビルにあるサンス・エ・サブールというレストランで、カジュアルみたいなので、パンツとジャケットで行こうかと思ったけど、一応礼服着ていった。正解。
 パンツだったらちょーライブドアだったよ。みんなちゃんとしているし、すげぇ高そうなところだったし、そういうところではちゃんとする。小学校時代の授業参観の道徳の授業の時、先生「お客さん書きたらどうしますか?」、ワシ「は〜〜〜い!」、先生「じゃ答えて」、ワシ「ちゃんとする」。参観父母一同大爆笑。母親は友達の母親に「ひょうきんなお子さんですね」と言われ、「てへ(;」だったらしい。それはともかくこのレストランだが、けっこう有名らしい。フランスの本店は三つ星だそうだ。最初にシェフとソムリエが、料理と飲み物の説明をしてくれた。ウニ、キャビア、海老、カモ、カモのフォアグラ、鯛、ハト。ウェ〜ッと思った。だって、肉はブタ、牛、ニワトリしか喰わない、というか、喰えないわけ。前にカモを食ったときは泣きそうに不味かったし、ましてハトなんか・・・。むかし、岡山の桜門というレストランで、安いバイト料で事務補佐をしてもらっている人たちと年二回ボーナスがわりの定例食事会をしていたんだけど、ここでカモとかがメニューだったときは、他のものにかえてもらっていたくらいだ。しかし、今日はそれもできない。
 朝飯抜いてきたのに・・・、腹減るとやだから、やけくそでパンを喰いまくる。一皿目。海老の上にウニとキャビアが載った前菜。馬路ンまい。ともかく丁寧につくってあって、素材もイイし、絶妙に臭い消しができている。でもって、これだったら大丈夫かもと思い、カモが出てきたときは、喰ってみることにした。うめ〜〜。フォアグラ。レアにローストとはまさにこのことだろうってかんじのもの。すご杉。ナイフを入れるときの手応えがすげぇとみんな大喜びだった。味も美味い。ぜんぜんニオイなどしない。問題はこのあとのハト。生まれて初めて喰う。鮎京正訓氏が、ベトナムで出された尾頭付きのハトの話を思い出す。シェフは、鉄分の豊富なハトに、鉄分の豊富なカカオソースというのを強調していた。いろんな部位があって、レバーなどは楊子でやきとりみたいになっていた。みんなが喰うのを見ていて、「臭い」とかきいてから喰いだした。まずレバ。実に美味い。わけわかめだが、「鉄分な味」ってかんじ。フィレだとかの部位も喰う。馬路美味い。香りはあるが、イイ香りというカンジである。なにごともものは試しだと反省した。
 式もよいお式だったと思う。二次会というのは、いわゆる合コンだから行かないのが常なのだが、二次会から来るゼミ生がいるということで、行くことにした。八重洲ブックセンターで二時間ほど立ち読みして、それから有楽町まで歩き、表参道の会場に向かった。ここは露西亜料理屋。めっさヘビーな一日だ。しかし、二次会からのゼミ生は来ない。明日の授業(あるんだよなこれが)準備があり、早めに退散した。
 満腹リンで、風がそこそこさわやかなので、渋谷まで歩くことを決意。ゆるゆる下りになり、ボーっと歩いていると、港区の看板がある。いーー???と思ッテもまだ歩き続け、青山で西麻布の標識を見て、やっと逆に歩いてきたことに気づく。あちゃーと思うも、今日はけっこう満腹リンだし、タクシーや地下鉄にのる気はせず、じゃあ逆に戻ろうと歩き出した。結局渋谷まで歩き、合計5〜6キロ歩いたかな。丸ビルから八重洲ブックセンター、書店内、有楽町〜地下鉄銀座駅までの歩行を合計するともっとだね。プールもなかったし、いい運動になった。
 長尻して、プリントつくり忘れるとダメだと思い、大学にチャリとかおいてあったので、研究室に戻りプリントを作成印刷した。さすがに吉祥寺から大学までは歩かなかった。歩きたかったが、時間が迫っていたから。