登竜門:タレントディペンデント&及川奈央

 テレビのドラマをつくる時なんかも、まずメインキャストをドカンと決めることからはじめて、あとは後付なんだみたい話は、いろんなところでよく聞く。バラエティでもなんでも同様で、数字を稼げる人が大事で、その他はどーでもいいんだみたいな話すら聞いた。そんなんじゃだめだとかゆっても、まあ同じようなことをやっているような気がする。たとえば地方都市の深夜番組などをみて、明らかに出ている人がアレだと、なんとなく貧乏くさいカンジがしてします。テレビ見る時だって、さんまちゃんだから見ようってことはあるわけだし。テレビ番組だけじゃないよね。学会だって似たようなものだ。「ああこの人報告するのか」とかゆって部会に行くことはあるし。
 つーのはなにかっつーとお台場明石城。120万石スペシャル反省会。岸田今日子が、「公開人事査定番組」といっていたとおり、セメントガチンコの数字の変化をネタにしながらの反省会。まさにキタ━━━( ´∀`)・ω・) ゜Д゜)゜∀゜)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゜∋゜)´Д`)゜ー゜)━━━!!!! と叫びたくなるような、期待通りの内容で、深夜のここは秘密会議で、ノマドはあちらこちらを彷徨うという素敵なことになるいたいだ。まずは、当日の新聞テレビ覧「今夜お台場明石城・・・」という番組口上のなかに一言も「さんまちゃん」というものがなかったらしい。ネタっぽくゆっているが、ドラマからバラエティにとばされたC調「どうですか師匠!」高橋Pぴーんち!鴨な。w しかも、番宣のつもりでやった天気予報のうしろに明石城の風景をガツンと提示するというちゃーんす!を、なんかいいかげんな人一人いないスタジオ風景をぞんざいに流しただけで、よく明石城を見ているコアなファンですら、わけわかめじゃないっつーくらいの、まったくインヴェインなものになっちゃっている。
 このあと視聴率の変遷を辿る。三奉行そろい踏みで0.7%さがり、フジポニー三宅で0.8%あがり、佐藤治彦で0.3%あがった。「知名度の差だね」。これはギャグみたいだけど、けっこうガチンコみたいなのね。ついでに言うと高田圭太で0.3%あがったらしい。ここで水口クンは、「早く企画、早く企画」と焦っていたらしい。野性爆弾がテンパりまくり、「目が飛んでる」と大うけのさんまちゃんであるが、結局「素人では数字とれない」みたいなドラスティックな指摘になる。実際、企画にはいると11%もあがってらしいのだ。すげえもんだと感心。数字をとった高田圭太@報道がくそ真面目にコメントすると、佐々木恭子思わず「ぷ」と笑う。
 このあと、天下一競技会を再放送のようにして、すごーーーーーく長く見せる。おいおいおいおいおい。手抜きカァ。と思いつつも、かつみさゆりのさゆりオリジナル曲をふたたび堪能。来週も反省会って、もろじゃんか。でもけっこう面白い。港浩一さんにほめられる高田圭太。「まあわれわればらえちーは、よくあるってことでこういうものはふつーつくらんのよ。でもちみはしろうとでいっしょーけんめいつくったら、これはこれでぐっときた。(・∀・)イイ!!高田最高!」と言われて、高田圭太が過呼吸みたいになっていた。最後のオチは水口クンの馬路コメントで4.8%ダウン。わはははは。
 このあと登竜門を見続けたら、音楽っつーか、お笑いのあとでぶっ飛びますた。及川奈央白川裕二郎「見られたザマじゃない」。演歌調の女王とM男くんグッドルッキングガイ仕様@夜の銀狐なスナックのデュエット。かなりのインパクト。ネットシネマ「マギー’s犬Jr」のマギーとジョーのパフォーマンスみたいね。まあここまで来るといろんなことをネット上でするようになるんでしょうね。ラジオのべしゃりから、パフォーマンス、お芝居、自分プロモなどなど。はたして『音楽未来形』の予言はあたるのだろうか。それはともかく、「やっぱりあんたつかえない」「お許し下さいご主人様」という様式美は、たとえばaya などの欧風びざびざとも段鬼六〜谷ナオミの蛇となんちゃらみたいな和風のものともちがう、ムード歌謡仕様でなかなかなかなかであるとおもわれますた。竜「叱って」。及川「この役立たずの竜が」。竜「きますね〜」。禿げしく笑いますた。及川「普段はMで〜す。どMで〜す」だって。ちょっと萎え萎え。以下撮影日記より。

今日からネットシネマ『マギー,s犬Jr.』(原案・小池一夫、原作・梶研吾、作画・叶精作〜「週刊漫画ゴラク」連載)の撮影スタート。例によって、準備期間があまりなかったものの、優秀なスタッフに助けられて、なんとかクランク・インに漕ぎつける。脚本は『エコエコアザラク』『うずまき』以来の"盟友"新田隆男さん、キャストも俺の希望が一発で通って及川奈央ちゃんと白川裕二郎君の二人。というわけで、早朝より、都内のスタジオにて、まずはCG合成用のブルーバック撮影。終えて、都内某所にて、夜のロケ。ヒヤヒヤもののことが多々起きたものの、なんとかクリア。すべり出しは快調!
http://kengo.co.jp/diary/0411.html

わけわかめの内実:レオナ&えんえん

 広田レオナ遠藤憲一コラボ、『レオナとエンケンのワイルドクッキング1「愛の爆裂チャンチャン焼き」編』でございますが、2が発売未定ながらもうリストアップされちゃったりしている一方で、みくし広田レオナこみゅでも「えんえんとくだらないことしゃべりながらちゃんちゃん焼き作るだけ」という意見もあり、擁護カキコも「内容はほんとにダラダラしてましたが500円という価格のご愛敬ってことで」みたいなカンジで、うーんと考え込んでしまいますた。でまあ、リクエストもあったので、らふすけっちではありますが、書き起こしてみるべぇかということでありんす。
http://www.toshiba-ent.co.jp/dvddetail/detail.cgi?=TDBY-6004

 セットもなんともつかないようなポップなキッチンで広田レオナさんがお仕事をしている。そこへピンポーンと築地に買い出しに行っていた亭主役の遠藤憲一が帰宅。はこでシャケを買ってきたという設定。さっそくぶち切れるエンケン「こんなでケーの、電車の中でめだってしょーがねぇーよ」。レオナ「あんた切ってもらわなかったの、ヴァカじゃないの、どうすんのよ」。エンケン「おやぢがさぁ、これぜってぇおすすめだっつーんだよ。で、こぶりややつ選んだし。いいじゃねぇかよ。切り身だから小降りにしたんだよ。切り方もついてんだよ。腹は切ってもらったよ」。間抜けなシャケの絵が書いた切り方の解説書をみせるえんえん。レオナ「切るの大変なのよ。切り身だとなんで小振りになるのよ。ハラキリはいいけど、筋子は?」。えんえん「おやぢにやっちゃったよ。小降りだから(・∀・)イイ!!じゃねぇかよ」とひつコク小降りを強調するえんえん。なんじゃらほいとおもったら、「切り身=小降り」という短絡?があったことに気づいたレオナマジギレ。
 まあともかく切ることにして、とりあえず頭を落とすことに。BGMろけんろーるはゴキゲンにぎんぎんに走る。エンケン若頭とは思えないようなつまむような手つきで包丁を持ち、解剖だぁ!とかわけのわからないぞんざいな雄叫びをあげながら、ゴシゴシやるけどきれない。かてー、うぜーと、うめくエンケン。両手でおもいっきし体重をかけたら、なぜかストンと落ちる頭。しかし、切り口がひでぇ。レオナ「すごいぐちゃぐちゃ」。レオナさんはいつものとぼけたかんじ。エンケンは、タケゾウと、『烈火』の若干てんぱった弟分みたいなカンジで、馬路やバイ。
 で、頭を落としたら、次は二枚におろす。あいかわらずつまむように妙な包丁のもちかたをするえんえん。レオナ「こんな不器用だと思わなかった」。えんえん「夫婦ならわかるだろ」って、もう夫婦役の芝居はどーでもよくなっている。2人が馬鹿話をしながら、シャケのちゃんちゃん焼きをつくるだけのものになっている。レオナ「包丁似合うのに」。えんえん「人殺しの役だけだ」。ようやく二枚におろすも、骨のまわりは肉だらけ、肉厚の骨。レオナ「焼いて喰おう」だって、馬鹿野郎。わははは。レオナにばとんたーっち。しかし、レオナも大差なし。しかし、絶賛するエンケン「さすが漁師の娘!」。レオナ「いつから漁師の娘になったわけ?」。エンケン「だってこれ漁師の料理だろ」。小降り=切り身と同様、常人では理解の及ばないあまりにパンクなえんえんの思考回路。切っているうちに、エンケン「わ、わぁ〜、血が出てきた」。レオナ「鮭さん、痛そぉ〜」。エンケン「血袋が残っていたんだな」。893映画俳優ならではの、すげぇメタファーにぶっ飛びマスタ。
 二枚におろしたあとは、切り身に。レオナ「これ切り身じゃない。ちゃんちゃん焼きだからいいけど、焼き魚だとサイテーよ」。時々タバコを吸いながら、やるきなしだったえんえんは、「るーびーさえ飲み出す勢い」だったのが、突然目つき変わって、作業に撃ち込む。「これ切りやすい!すげー、まじやべー」。しかし、所詮はえんえんであり、まるで包丁でこねるようにして斬っている。まさにワイルドクッキング。レオナ「わー、なんかウニみたいのが出てきているぅ〜〜〜」。シャケさん、痛そうどころかもうぐっちゃんぐちゃん。えんえん「まじですげーぞ」。カタイひれのところとかはすっとばして、こね回すえんえん。レオナ「なにこれ、ありえねぇー。はじめてみた。どいひー。もうネギトロ状態じゃんか」。まあそんなには酷くない。ぶつ切りにネギトロがまとわりついている感じ。w レオナ「包丁使い巧いと思っていた。役者としてやばくね?」。えんえん「(包丁で)殺す役しかしたことない」。なぜかハラスに感激する2人。レオナ「ここは焼いて喰う」。このあとジャガイモなどの下ごしらえをし、味噌をあわせて準備完了。
 ここで大量の来客。人外。ドキュソ。ギョーカイ系。オカマちゃん。などなど。これは、家族の他に、わけわかめな人たちがすみついている広田レオナ宅の模様を再現しているかんじかね。エンケンも、テキトーに行って、朝まで飲んでそーめんとか喰って帰ってくるカンジみたい。アバウトな料理だが、みんな「馬路うめー」とかゆって喰っている。パパイヤ鈴木のDVDなども発売したローソンのいとはまったくわけわかめながら、私的にはドラッグガーデンよりこっちのほうが面白くらいだと、気合いで言ってみたい気分ですわ。BGMが、コテコテのロケンロールであることが、なかなか意味深長であります。レオナ「あんたお金もってんでしょ」。エンケン「もってねぇよ。薄利多売だよ。安いんだよ。知ってるだろ」ってやりとりは、かなりびっくり。