黙っておれないだんなさま

 時効警察のなかで替え玉受験の話が出てきて、何百人も受けているからわけないとかゆっていた。これはかなり心外である。うちの大学は毎時間一人一人写真確認をする。これは今回のドラマのように科目で取っ替えみたいなこともあり得るからだ。そして、あやしいのはすべて印を付ける。あと、入学したあとに確認を行っている。友人たちに聞いてもほぼ同じことをしているようだ。岡山大学も同様にしっかり確認していた。あのドラマを見て、替え玉ができるなどと思う人が出てくるとも思わないが、テレビ局に苦情の一つや二つは行っただろうなぁと思う。もう一つ大学の先生がすげぇ偉そうに描かれていたが、あれもちがうよ。私のように、メイルでレジュメの原稿送ってきたのをコピーとってやるようなのは逆に非教育的だと思うけどさ。まあ私の場合、ゴキブリのようにこそこそいきたいみたいなところがあるんだからしょうがないよね。で、本日の功名が辻。六平太って甲賀だったよな?だったら、ハニートラップというわけでもないんだろう。朴念仁初めての浮気。さてどんな展開になるか。「黙っておれず」。じつに(・∀・)イイ!!。w 終了後また書きます。w

初めての浮気

 秀吉(柄本明)軍はしんがりの大役を果たし、一豊(上川隆也)は二百石に加増。寺の仮宿舎で傷が癒えるのを待った。ある日、小りん(長澤まさみ)と名乗る女が人探しに来たと現れ、逗留。無事を祈る千代(仲間由紀恵)の思いをよそに、誘惑に抗しきれず一豊は小りんを抱く。正体は甲賀の忍び。一豊から得た情報で銃弾が信長(舘ひろし)を襲うが大事には至らない。帰宅した一豊は黙っておれず、浮気を千代に告白する。
http://tv.yahoo.co.jp/tv_show/nhk/komyo/story/index.html

 最初の一口講座はしのびのもの。特定の大名につかず情報戦をになう者として紹介。大名がマウスもってクリッククリックしていたのは笑った。でもって、忠義ではなく金で動くものとコメントされていた。ちょっぴし社会科学っぽい説明が加わるのはひとつのお約束になりつつある。今で言えば人材派遣会社ということで、しのびがニンニンな忍者装束来てこそこそこそこそオフィスから出てゆくコミカルな動きは、いろいろなお茶の間の会話を誘発するカンジがする。つまり、「鍋料理の奉行はお父さんにお任せ」みたいなかんじに、そっちの話題は一言言わせてもらったお父さんたちは、けっして少なくないだろう。
 でまあ、始まったわけだけど、柄本明は、年齢も減ったくれもあるかいという破調とも言える凄みがあって、気合いで魅せてしまうところがある。しんがりは任せろ!という成り上がりに、重臣たちは「頼んだぞ」とかゆっちゃっていて、ちょーしこいてんじゃねぇよと、まあそんなシーンも楽々こなす。かつ、そのなかできめ細かな配慮でグッと来るだろっていうのが、徳川家康。これが心筋梗塞西田敏行。なんかさ、もう、歳が歳で、顔が着ぐるみみたいにたるんじゃってんだけど、見ていると別にヘンじゃないからすごいよね。ここで敗走のシーンが、じわっと描かれるのかと思ったら、突然秀吉ちゃんたちは、また△つけて、幽霊仕様で、「どうするずら?」とかやっているから大笑い。我らが朴念仁は、戸板の上でううう。秀吉「軍神ぢゃ!」。で、まあなんとかしんがりの大手柄という具合。このひとしきりの題名が「初めての浮気」。昼メロと怒演歌を足して二で割ったような。非常に斬新だ。半兵衛@筒井道隆の指令も、さらっと出されている。千代が絡まない文脈での筒井は、サクッとしていて、特に青白くもない。
 京都について、養生しているところに突然登場する小りんとかゆう女性。おじさんがどーのこーので、一豊のところにとまることに。動揺しまくりの一豊さまを、真綿でしめるようにからかいまくるたちの悪い家臣たち。でまあ、止まることに。かたくなな一豊ちゃんだが、家来たちはパクついちゃいなよみたいなかんじ。小りんちゃんも、めしあがってちょうだい状態。寝てから、ウソ寝で聞き耳を立てる家臣たち。一豊ちゃんは石のよう。そこにちょっかいかける小りんちゃん。わけわかめなまま朝になる。小りん「口移しでおかゆなど・・・」。家来たち「あひゃひゃ、それやいい。夕べの痛みはないっすか?」。一豊汗汗。しかし、もう一晩→足でスリスリ→月→家臣のウソいびき→「ああ、とのさま」。キター「とのさま」。「だんなさま」とシンメトリーをなしているのがすごいよね。だけど、NHKには多少なりとも抗議は行ったろうね。ガキが見ているのに、スリスリだからね。朴念仁は、次の朝お仕事の話を小りんちゃんにゆってしまう。家来たちにくのいちの話を聞き、「あちゃ〜〜、おまいらだまっとけ、ばれたら切腹ぢゃ」。
 信長の敗走路の情報をもってかける小りん。やっぱ一種のハニートラップじゃんか。これでハニートラップ返しで、一豊大手柄かと思ったら、小リンが情報をもっていったのは、六平太@香川照之だった。情報で、信長いわしたろうかとかんじだが、武将の名を聞き得も言われぬ表情を示す香川「どんな男や?」小りん「才気走ってはいないが、人柄は(・∀・)イイ!!」。香川遠い目。小りん「でも床上手じゃないよ」。香川「アフォタレ」。場面はかわって、信長一行の出発。とおくに小リンがいるのを見つける一豊。小りん、キター。ウインク。おいおいおいおいおいおい。床上手といい、ウインクといい、えらい人に怒られるぞ、あったくさ。わはははは。戦国時代にウインクがあったか、時代考証したかはちょっと興味ある。あったらごめんなさい。
 帰って、一豊覚えめでたく、千代も信長に一目置かれる。そして、「おかえりなさいだんなさま」。一豊、カルイ動揺。そして、「黙っておれず」白状。土下座して、「スマヌ!」。千代ごるぁああと怒りの表情。さんまちゃんも言った。大魔神は女だ。その大魔神状態。来週は、「小りんっておかしな名前!」とか捨てぜりふのこして、千代は家出するみたいです。