ケツメッド・アリのマニフェスト(笑)

 学食でイケメンとゆったのがいた。2号館の学食でのこと。なんかよくわからんのだが、ここの唐揚げはアフォみたいに美味い。チョー美味い、チョー美味い、チョー美味い、学生会館の食堂よりチョー美味い、と何度もくり返していた。学食の調理のおばちゃんもなんか言わなくちゃいけん、と思ったかどうかはわからないが、「秘伝のたれに漬け込んでいるからね」と答えた。「秘伝のたれだってさ、チョー美味いよな、カレーもうまいけど」などとやっていた。そいつらが、いけめそ談義もしていたのだ。
 で、ゼミでちみら大学生もいけめそなんていうのか?とゆったら、バカぢゃね、と嗤われた。ふつうにゆうらしい。ちょっと前に、電車のなかで、エッグ読んでね?みたいな厨房みたいな女子が団体で、イケメンが、イケメンが、イケメンが、イケメンが、ともうダダイストの詩じゃあるまいしというくらいに、イケメンをくり返していて、その凶暴さと、健啖ぶりにあきれかえり、厨房はすげぇなぁとか思っていたのだ。まあ、大学生ともなると、話すことがなくて、いけめそをリフレインするようなことはないみたいだが。猪瀬直樹はセクシーだとか、林真澄夫のケンジ被告がセクシーだとか、言う椰子もいるわけだし。
 それはともかく、イケメン(笑)な会話を聞いているときに、私はなにか忘れ物をした気になり、考えて思いだしたのがマニフェストだった・・・などと、始めて読んだ文芸書に舞い上がった中学生の作文みたいなことを言いたくなるくらい、最近ちまたに氾濫しているのが、マニフェストだ。もうワイドショートかで政治の話題になると、凶暴イケメントークに負けず劣らずのシュールさで、ともかくマニフェストとかやっている。真浅、政策論議が大事だというのはわかるけど、何でもかんでもマニフェストと凶暴にくり返すのを聞くと、もう耐えられないくらい恥ずかしい気分になる。今も、テレビのCMでマニフェストとかゆっているし、もう完璧マジックワードじゃないの?
 なんか、マニフェストとかゆうのをこのむ傾向性というのはあるよな。私のように、政治は黙って舗装道路、政治は黙って高速道路、政治は黙って新幹線、政治は黙って実弾ばらまきというような、マンダムな気分な人間には、ぴーちくぱーちく、昔の小夜で、頭だけ赤い丹頂鶴、口先だけ赤いジュウシマツ、みたいなのをいやになるくらい聞いたことがあると、なんか恥ずかしい過去をほじくり返されるような気分となる。この前なんか、私立小学校の学童とおぼしきがきんちょが、通学電車のなかでマニフェストとかやっていたし。
 でもって、勝つためにどうするかで、ビッグキャラ擁立みたいなのは、政治キャラを穏便よみすると、政治家なのかよ、とか、くだらないオヤジギャグの一つもかましたくなる。でもなんか、小泉劇場で粗製濫造されたキャラのしぼみぶりは禿げしいものがあり、それにくらべると、蜃気楼とかは、すごいものがあるよなぁ、とか思ったりする。
 まあただ、あそそうりは、ケツメッド・アリとか、あそぱそまそもぶっとびなことを言われていて、なんだかんだ言われても、顔色一つ買えないところが、すごいとは思う。それにこの人は絶対マニフェストとか言わないだろうし、言ったとしても、しょうがなくて言うんだ、みたいな顔をして言いそうだし。
 しかしどうするんだろうな。石原慎太郎が、総総分離と言ったのは、総裁のほうは俺に任せろ、ということなのかね。いずれにしても、あとはアメリカがどう考えるか、ということも気になるわけだが、人が死ぬのは勘弁だ。ボクは、情緒的には核酸が嫌いになれないのだが、吉原運転手がなくなったことだけは、どうにも憤りを感じるのである。