成城増田屋と巣鴨ときわ食堂

 木曜日は非常勤二つ。前にシカトされてかなりむかついていた成城学園のお蕎麦屋さんに今一度入る。前の時は、お年寄りの世話にかかりっきりで手が回らなかったということはよくわかったのだが、なにせ成城というだけでどーせ俺なんか、という下層民コンプレックスが刺激され、途中退店してしまうという私にしては異例の暴挙に出てしまった。
 というのは、巣鴨ときわ食堂で定食におひたしとか小鉢とかつけまくって豪勢にメシを注文した横で、焼き魚定食を頼んだオヤジが、自分のほうが出てくるのが遅いと、キレてしまい、焼き魚は時間がかかると言っても、せぇ!と捨て台詞で出ていったのをみて、やっぱりあれはいかんと思い直し、再訪した次第。接客は感じが良く、今回は上流階級っぽい人だけじゃなく、近くの工事現場で働いて、昼食に来たみたいな、つまりは私と同じカンジのあんばいの人たちもいて、なごみました。
 お蕎麦は、ジツに美味しかったです。私は挽きぐるみというんですか、田舎蕎麦みたいな黒いのが好きなんですが、そうでない蕎麦では今まで喰った中でも有数に美味かったッス。お茶のかわりにそば湯が出てくるのも、うれしいものがあります。
 成城が終わったあとは、夜間に大正大学で授業なのですが、歩いたりしたので授業前に巣鴨で銭湯に入りました。踏切のちかくのお風呂屋さんは、立派なサウナがついていて、さっそく入りました。と、途中からおっさんが入ってきて、すげぇじろじろ見る。おいおいおいおい、ここは農村地域か?昔の下町か?というくらいに、よそ者をみるようにして、じろじろじろじろ見ているから、けっこうむかついたのですが、ピンと来るものがあって、出てサウナの扉をみたら、「有料450円、使う人は番台にゆうこと。ゆわんやつは、2000円もらうけんね」とか書いてあった。
 まあ、2000円でホッとしました。駐車場とかだと、1万円とかだし、893がらみとかだと100万円とかもあるし。で、帰りに番台でお金払うと言ったら、450円でいいというので、もう感謝感謝でした。ちなみに、じろじろみたおやじは速攻チクっていたみたいで、「今日は込んでいると言っていましたからね」と、番台の80がらみのばあちゃんの眼がキラリと光って、ビビリました。相当のスジモンとお見受けしましたです。w
 大正大学では、講義に呼んでくださったI先生が講師室にみえられていてご挨拶しました。凱旋門のような正門ができていて、立派だったので話題にしたら、それについてはいろんな意見があると伺いました。どこもたいへんだなぁと、思った次第。
 大正大学の帰りは、いろいろ食事どころがあって、楽しみなのであります。まあ終わるのが8時前なので、閉まっているところも多いのですが、どでかいホワイト餃子でおなじみのファイト餃子など有名どころは開いています。今日は行きにチェックしてきたときわ食堂へ。踏切近くと、ぢぞう近く、ランドマークとまでは言えないでしょうが、象徴的なお店ですよね。
 なんか特に昔っぽいつくりでもなく、大戸屋巣鴨っぽくしたような店構えではありますが、焼き魚やお刺身がいろいろあるし、飲む人のアテになるようなものも豊富だし、中にはフライとかみたいに盛りのものすごいのもあるし、また日替わりのように値段が安いものもあるしということで、いついっても満員で、休日の昼時などは行列ができています。他にも似たような店があるのですが、なぜかここだけはいつも満員です。
 私がここによく行くのは、絹さやの煮物とか、私にはけっこうなつかしいメニューがあり、絹さやを食べたときに小じゃれた少量のものではなく、ドバッと来てうれしかったこと、それから店員さんたちが、田舎から来ました、とか、生活してます、とか、なんというか、ちょっとなごむものがあることと、あとは地元の法律事務所で弁護士をしている先輩がここを使うことがあるみたいなことで、時々来るようになりました。