はやしまるの豚角煮

 減量は続いているが、いろいろ美味いものをみつけてしまって困っている。たとえば、高円寺のはやしまるで角煮がついに出てしまったのである。トッピングも単品もあるが、たぶんトッピングは味噌とつけ麺だけだろう、と思っていたら、たしかにそうだった。塩も醤油も別にあわないということはないだろうな、とも思い、塩ラーメンに単品で頼んだ。
 ここはチャーシューが美味くて、その美味さは焼き方もさることながら、豚肉が美味いと前々から思っていた。だから、角煮をつくったら美味いに決まっていると私は確信していたのである。
 チャーシューの尾島精肉店も豚肉の美味しい店である。牛肉好きの近所のオダイジンは豚屋などと言っていたが、私はこれは名誉の勲章ではないかと思っていた。別にブランド豚を売っていたわけではないのだが、値段は安く、美味しかった。岡山の地方番組で見た、チャーシューで有名な坂出の精肉店もたぶん豚肉の美味い店なんだろうな、と思う。しかし、こっちはすごいよね。冬は焼かないっていうんだから。まあ夏でも冬でもチャーシューは焼きたてが美味く、しっぽの焦げたところは特に絶妙なのである。
 まあ、要するに豚肉にはちょっと五月蠅いかも、と自分では思っているわけで、ワクワクしながら、豚角煮の登場を待った。300円と安いので、一つかな、二つかな、と思っていたら、けっこう大ぶりのが三つ出てきた。これは最初だけですかね・・・ずっと三つだと商売になるのかな・・・などと思った。ちなみになくなった源宗近では、二個で同じ値段くらいだったと思う。角煮ははやしまるらしく、ルックスは抜群だ。で、縦に箸で切れるかと思ったが、上手くは切れない。切れないとダメという人は、これで海原雄山しちゃうかもしれないのだが、食べてみると縦に切れるのと遜色ない美味しさだ。引越で疲れていたので、ビタミンBが全身に行き渡るような美味しさだった。
 それが昨日のことで、今日は節制しようと思って帰ってきた。しかし、野毛まで来て、前を通ったら昔懐かしいいい香りがしたので三幸苑で久しぶりにタンメンを食べた。最近の傾向で、透き通ったスープからだいぶ今風のこってり系に変わっていて、豚骨っぽさが前面に出すぎていると思っていたが、今日食べたのは今風であることにかわりはないが、昔懐かしい香りがして、とても美味しかった。麺は横浜タンメン独特の太麺でもちもち感がある。こちらから通うことになれば、いろはのラーメンであるとか、いろいろなものを食べることができる。とは言え、いくら散歩コースがアップダウンになるとは言え、油断はできない。朝おきは、野菜スープ程度にして、あとは2食というようなかたちを続けている。そうすれば、一時間少し泳げばだんだん体重は減ってくるように思う。
 鍵も返して、精算も終わった。お世話になったマンションの管理組合の人々に書簡を認めて、粗品とともにポスティングした。食べ物は口に入るものだし、石けんというのも肌に触れるものだし、やはりポストに入っていたら気味が悪いだろうと思い、何を入れるか迷ったあげく、武蔵野市の有料ゴミ袋にした。いささかおかしな粗品かとは思ったが、すぐに数が揃って、ポストに入れやすいなどを考えるとそれしか思い浮かばなかった。あとは家主さんへのご挨拶だけ残っている。
 そして今日から通勤開始だ。定期はJRのを買うつもりだが、今日は東急線を利用してみた。みなとみらいの駅まではバスで行く。みなとみらいの駅に着いたら、どこかの会社員の人が仲間を連れてきて、「前だと座れない」というのでうしろのほうに行った。たしかに後だと座れる。特急がすぐ来て、渋谷からはすぐに急行が出たが、ドアから吉祥寺駅まで一時間半かかっている。バスの時間と渋谷駅の徒歩がけっこう時間を食うことが判明。だったらやはりJRのほうが早い。桜木町始発なら座れるので、早く出ればいいだけのことだ。