シモネタ脳@ゼミ合宿

 裸足になって便所掃除をする教育みたいなのがあって、裸足は不衛生ダロとか、いろいろ話題になり、また、便所掃除をちゃんとやっているかどうかは人間を見極めるのにいいみたいな論考もあったかと思う。人生の目標として、体重を減らすこととともに、もう一つ片付けることがあるわけだが、この際もう一個もと思いだし、便所掃除から始めることにした。初等中等教育時代は、悪いことをしてよく便所掃除をさせられたので、こつはわかっている。今は、いい洗剤もあるので、クレンザーでこするとか、塩酸はやばすぎみたいなこともなくなっている。体重に悪そうな食い物が美味いというのと同じで、環境に悪そうなものはものすごくよく汚れが落ちる。やばいくらいに落ちる。困ったモンだが、まあ毎日ぼちぼちやってゆきたいと思われます。
 合宿に行ってきました。宿はKKRの逗子。KKRらしく、貫禄のある建物で庭なども立派なもので、料理も充実していました。箱根の合宿で、メインディッシュがサバの焼いたので、味噌汁の具がわかめ数枚、豆腐とネギだけの鍋と、乾いた漬け物と、鬼やわらかい御飯で5000円だったとき(10年くらい前で、男性グループの斥候の役をさせられたとき)などとは大違いで、茶碗蒸しに松茸が入っていたりして感激でした。朝食はバイキングで、ラインナップはビジネスホテルで1000円〜1500円くらいで出しているくらいの水準だと思われます。かなり得な感じでした。一日目は、卒論の検討会で、二日目が鎌倉の街を観察。昨年吉祥寺でいせやの聞き取りなどをしたグループなので、円滑にいろいろ進みました。岡山の源吉兆庵の鎌倉本店や、今報道されている葬儀場建設の場所なども見学してきました。帰りしなに、江ノ電で一駅のところにある甘味処によったのですが、道を入ると線路があって、そこを通って店に入るような感じで、風情があってびっくりいたしました。メディアでも大注目のお店らしいです。昔懐かしい「豆かん」があって、これも大感激でした。お昼は西洋料理屋の上にあるうどん屋で、キレイな造りで美味いはずないと思ったら、天ぷらのエビはぷりぷりしており、うどんはもっちりしていて、かつ小麦の味わいが絶妙でした。そのあと玉子焼き屋で玉子焼きも食ったりしました。1日歩き回って、汗びっしょりになりましたが、けっこう食べたので体重が一キロ増えていて、あわてて帰ってから3000メートル泳ぎました。9時過ぎから、五時過ぎまで歩いたので、合計するとけっこう歩いたことになります。
 電車に乗っていたときに、隣に足にけがをした人が乗ってきて、この方が温厚な紳士という感じの人で、座っていた中年の女性たちが「お怪我ののようで、お座りください」と席を譲ったら、穏やかな口調で「大丈夫ですよ。足が三本ありますから」と突然言いました。(ここまでのやりとりは私の背後で行われていました)。私はぶっ飛んで、「このおっさん、何突然穏やかな口調でシモネタ言ってるんだよ、あったく、女性たちはどんひきまくりだろう」と思って、ふりかえったら、女性たちはニコニコしていて、男性をみると松葉杖をついていたのでした。この話を学生たちにしたら、シモネタというのは実にイレギュラーでかつ特異な発想であると言われました。まあ私の育ったところの大人たちは、このようなギャグをよく言っていたんですよね。風呂屋とかで、足自慢する椰子もいたわけで、てっきりそういうことだと思っていたのですが、まったく意外なことでした。これを学生に話すこと自体がシモネタかもしれないのですが、そのあと会話のコンテクストとかそういう話をして、とりあえず事なきを得た次第です。