禅とピーナッツパン

 ココイチの前を通ったら、スープカレーの看板が出ていた。カレーは好きなのだが、さすがにカロリーが高いのでしばらく口にしていない。ココイチで、海老カツカレーでダイエットした気になり、ウインナーサラダつけて、胡麻ドレしこたまぶっかけて喰っていた時代がなつかしい。アレじゃ、今の1日分だわな。スープカレーならと思ったが、ココイチよりも日の出のほうがヘルシーだろうと思い、武蔵野市のプールに行く途中で寄った。もちろん徒歩。それでも歩行時間は横浜モードの半分ほどだ。アップダウンもないし。日の出のカレーはおいしいが量が少ないと思っていたが、今はふつう盛りで十分だ。ごはんがぱらっとしているので、噛みごたえもあるし、スープカレーに浮いている油も少ない。空いていたので原稿をチェックしながら時間をかけて食べた。
 昔、国立にレモンの木というコロッケ屋さんがあって、クロワッサンな雰囲気で、絵本とかも似合うような雰囲気が、20台のボクらの小指をたたせていたんだが、日の出はそれに似た雰囲気がある。しかし、洒落たBGMではなく、テレビがついていて、にしおかすみこが松方弘樹に「ブタ野郎」とシャウトして、蛇腹ムチをふるっていた。ロハスな客たちは、それを見て「たいへんだよね」とかいいながら、おだやかな笑顔をうかべており、誠に興趣あふるるものがあった。
 武蔵野市の体育館に行く途中にインド料理の店がある。ここのキーマとかは美味そうなのだが、さすがに今は食べられない。きっとナンとメシみたいになるし、またトマト色のカレーもほうれん草のカレーも食いたくなるからだ。昔、江古田にあったカレー屋を思い出した。肥桶に入ったルーが出てくるの。それを、明らかに日芸という椰子が、「軟度の表示をしろ」だとか、「皿を便器型にしろ」だとか、すごいこと言いながら喰っていたんだよ。さじで食わせて、「パゾリーニ!」とか絶叫する椰子とかさ。
 で、話はコンバットだが、秋砂親方の会見で、まったく関係ないスペシャルのプッシュが行われた。9月22日11時10分から45分だとさ。サトエリが番組の大ファンで、協力するらしい。そして、ヲバ芸にサトエリが加わるとのこと。スザンヌ。ぎゃる曽根。上地雄輔。当然アホネタするらしい。で、山口だが、チョーシこいて、サトエリにかっこつけて、ちゃっちゃとすませるみたいなこと言ったので、スペシャルの出番なしというPの鉄槌が下ったという話。
 土曜日の昼間は、武蔵野市のプールへ。それから横浜に帰ってきたのだが、帰路余裕があったので、横浜のプールへも行った。都合5000メートル徒歩二時間あまり。体重計ったら、大学院時代まであと数キロになっている。ただし、友人ほかは「ほとんど見かけはかわらない」とのこと。帰ってきて、四味一男ぷれぜんつのエンタの何様を見たら、「詰め込み教育の犠牲者」(今田耕司)小島よしおが、クレージーにorzして、オッパッピー。もう止まらない。OPPだけでウケていた。これってさ、どこか、エエジャナイカっぽいじゃないですか。まずはアキバで、そして、議事堂前で、そんなの関係ない!で踊り狂ったら、大笑いだけど、なんかきな臭い予感がして心配だ。選挙になる方向だと、誰か死ぬみたいなベタなことになりはしないかと。
 ハリセンボンが絵描き歌をやっていた。そう言えば、わしの絵描き歌があった。ハリセンボンやワシ系のものは、絵描き歌というか、似顔絵書きやすいでしょ。(○□ε□○)で似ちゃうわけじゃない。今日はニューフェイスが炸裂していた。エンタの何様の場合、シュールなまでにあるあるということもあるけど、他の追随を許さないような発掘力をみせつけているということだろうか。つーか、セクシィ松山とか、覆面レスラーみたいなのも出てきているわけだけど。
 面白かったのは、ひとつは禅。ワシは思わず褌と読んでしまったのであるけど、空想ショートコントというふれこみ。「握手したときの静電気で感電死」。ぱーんでぶっ倒れる。「コピー機の中ではたらくおっさん」。「わんこそば捨て職人」。「ケンカにはならないが道をゆずらない人たち」。「1970年代のクーラーを消したときに発する音」。「地上100回だてのビルから落ちたのに奇跡的に立った人」。瞬間の動作でみせる。ネタは、まあ、あるあるといえばあるある。というか、シュールにあるあるというか、あるある魂、というか、黄泉意気地のあるあるというか。というか、四味=あるあるというステレオタイプ化がなされていて、なんでもそう見えてしまうのだから困ったものだ。
 もう一つ面白かったのは、ピーナッツパン。ほんわか系の二人。太鼓と、まりんばみたいなので、シャビーな演奏しながら、歌を歌う。なんかでも、雰囲気がある。まさか、アンラッキー後藤がダイエットして化けてないだろうなと思って、どきっとしたが、よく見たら違うと思う。ネタはこんなカンジ。ダイエットに目覚めて、夕食はベジタブル、夜中に目が覚めて、私はメシ食べる。メシ食べるぅ〜♪♪(シャビーな伴奏付き)。信号が、赤から青に変わったら、みんなはわたるけど、わたしはメシ食べる♪メシ食べるぅ〜〜♪おふろあがりにみんなは髪をかわかすが、わたしはふりまわすぅ〜〜♪。目覚めにいっぱつぷーと屁をこくと目が覚める、寝る前に一発でで目がさめる、目が覚めるぅ〜〜♪月曜日にごみださない。でもからすに、おそわれるぅ〜〜〜♪。環境について考える。そろそろ地球がまじやばい。リサイクルしなくちゃみたいなことになってるけど、わたしは月にいくぅ〜〜♪。さようなら。
 短いが工夫されているよね。作家が書いているんだろうけどさ。とあるブログに「サイボーグ工場」とか書いてあったし。ただ、よくできているとは思う。メシ食べるぅ〜〜♪2回かまして、型にはめる。ネタふり→オチ♪♪。前者はぐだぐだ投げやりっぽいが、ちょこっと間をおいて、少し速度感がでて、♪♪へ。韻を踏んでいるような感じだけど、どこに落とすかわからないゆらゆらかんがあり、ちょこっとすりりんぐ。中盤では洗い立ての髪を部屋で分回し、いい若いモンが寝る前と起き抜けに放屁せらるる。でもって、カラスにで、あるあるあるをくすぐりにして、月に行くぅ〜〜と、独特の世界の誕生。絵面も東京ウタカルタとはまた違うけど、フラがあってよいと思う。
 あとタカアンドトシも面白かった。なにやっても、なにいっても、欧米か!が残響ところがすごいね。w芸人の糞みたいなこだわりを廃して、シンプルな間のツッコミをひたすらくり返すコント。意味分かんないシュールな正岡子規、から夜のバットで、シモネタか!、意味のわかりにくいOLか!と、最後のほうでシュールに破綻したのは、芸人のせめてもの意気地か! あるいは、貫禄か。w 英語が出て、井川か!というツッコミが出るかと思ったラでねぇの。最後は、か、か、か、とツッコミシフト。趣向性で精密に組み立てなくても、「か!」連発でアップテンポで笑える。このへんは、会場もお茶の間も型にはまっちゃっているわけだから、OPPとか、か!が出ただけで笑っちゃうんだよね。