トンマッコルへようこそ

 満を持して借りた『トンマッコルへようこそ』をみる。太陽政策プロパガンダなのか、はたまた出色のファンタジーなのか、意見が分かれているわけで、この眼で見てやろうということもあるけど、やっぱりジャケツの記念写真仕様の表情にずっと惹かれていたというのが偽らざるところである。けどさ、夢中になってみちゃったよ。昨晩から朝までかかって。最初からイメージ豊かなシーンが緻密に重ね合わされ、ラストに仕掛け花火が炸裂するようなかんじかな。意味をこめた説明的描写や、どっかでみたような映像表現の応用というようなことをいう人もいるのだろうが、イメージの奔流はケチな皮肉を飲み込んで、安らかな気分になる。

トンマッコルへようこそ [DVD]

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 最初はファンタジックっていうけど、組織暴力対人間というわかりやすい枠組は最初にがっつり提示されているんだよな。みんなで敗走しているところを、邪魔くさいけが人をやっちゃう?やっちゃう?イイヨイイヨ松本伊代。ッテよくないよバカ!なんつぅかんじで、そこに『プライベートライアン』のノルマンジー上陸作戦シーンみたいな重機関銃なバトルがあるからな。度肝を抜かれる。そこからだんだんファンタジーになり、カン・ヘジョンがひらひらと踊り、ヒュンヒュンと疾走する。農耕な人々と、それを手伝う兵士たち。でかいイノシシがあらわれて、狩るわけだが、見向きもしない村人と、喰っちゃう喰っちゃうな兵士たち。アメリカちゃんも出てきて喰う。なかよしさがぬるくなくて、究極なまでにハードボイルドというか、絶望というか、そういう感じなところに身震いがする。で、ひゅるびゅると暴虐な現実がなだれ込み、ファンタジックな笑顔と癒しようのない絶望をぶつけ合わせた光の饗宴のようなラストシーンとなる。
 村人の寓意はカン・ヘジョンのひらひらに結晶されているんだろうな。それが来たるべき理想とかゆうようなもんじゃないという点で、すべての臭みはデオドラントということでしょうか。最後も周到だよな。肉喰ったアメリカちゃんはへろへろ泣いているんだよな。そういう喜怒哀楽理想と現実などを超えたところに村人はのんびり生きている。なんでもかんでもまぁいーぢゃんかというか。最後の最後も村人はえ?え?え?どうした?どうした?どうした?ッテカンジだし。だけどさ、それでもさ、やり場のないこれまで体験したこともないような禿しい怒りが、やさしい笑顔と仕掛け花火のファンタジーな映像に焼き付けられ、がっつりした残像を私たちに残してゆく。なぜか、某保守派論客の「アングロサクソンはこええからさ、逆らっちゃダメなんだよ、ショーがねぇんだよ、だから日米関係☆」ということばを思い出した。
 今週のコンバットは、人のキャラクターを乗っ取ってみようということみたいだな。昨日見忘れたけど。今日は、全力出須男@あきげん秋山。本家。ボンチおさむちゃんのジェリー・ルイスの真似クサパフォーマンスのできそこないというか、全力でへなちょこにしたカンジ。無理言われてだんだん全力がエスカレートしてゆく。最後はワサビと辛子を鼻に入れる@酔っぱらい仕様。やるわけないと思ったら、さすが若手。がちでやった。鼻からたれる緑と黄色。辛子が鬼汚らしいな。こいつすげぇよ。少し咳するだけ。感想「地獄絵図です」。わははは。で、パクリの八島広樹編。こいつのほうがおもしれぇかも。wえづら悪すぎ。で、辛子かと思ったら、コーラを鼻から飲む。ストロー。タンツボ小僧のように鼻から行く。普通はツーンとするはずなのだが、こいつすげぇよ。平気な顔で鼻洗ってやがる。眼から泡出したら一生ついていくぞ。w
 ペケポン。タカアンドトシ×くりぃむしちゅー。「ギルガメッシュナイトか!」。ワロタけど、そんな喩えツッコミ誰もわかんねぇだろ。このあとは、平沢さんとウェンツ。しかし、渋谷で番宣やっているタカに通行人がタメグチでいろいろゆっているのはワロタ。「ペケポンみて」「みてるよ」「今日みてくださいよ」「みレねぇよ、接待だから」っつうのは、ワロスですた。