下流文化と上々颱風

 最近は10万円以上もする炊飯器もあるらしい。それなれば、ふっくらおいしく炊けるし、好みでおこげもできるのではないかと思う。私の実家には炊飯器というものがない。一度買ったこともあるのだが壊れてしまい中窯だけとってあって、それを鍋がわりにしてご飯を炊く。むかしは厚手の鍋で炊いていた。竈のようにはいかないけれども、それはそれでおいしく炊けた。祖母の火加減は、絶妙なものがあったと思う。それを木製のおひつにうつす。寿司の酢飯をつくるような材質のもので適当に水分を吸ってくれ、そしてなんとも言えない香りがついていた。小学校の家庭科でも炊飯器を使わずにご飯を炊く授業があった。ほとんどの家が炊飯器だったので、私の独壇場であったことは鮮明に記憶している。「はじめちょろちょろなかぱっぱ」みたいな理屈をならったことは、40年以上たったいまも大事なこととして記憶されている。母親が入院して、父親は炊飯器を買おうとしたのだが、やってみたら炊けるので買わないですましている。10万円もする炊飯器を買えない人の文化というものを試行錯誤で記述し続けたいと思う。キャッチコピーには、まったく興味ないけど。w
 大阪のほうの父親の同業者が小学校でガキの靴を盗んで萌えていたのが発覚してタイーホされたらしい。「そーいやガスマスクとか、全身麻酔とかゆって運動靴でバカなことやってたよな」などとバカ親がどーでもいいこと思い出して、話が盛り上がった。「おまえら悪ガキが、今小学生だったら、おっさんまかしときとかゆってボッタくって金まきあげて補導されてたんじゃねぇか、とんでもねぇやつらだったからな」などと、わけわかめなことを言っていた。まあ、萌えるのは自由だが、窃盗はいけませんね。父親は、母親がいないので洗濯をし、布団を干しとけっこう器用にやっている。傘を干していたら強風でこわされた。これを焼き鳥の串とちょっとした部品を細工して、針と糸で直してしまった。経済効果っつーことなら、ディスポーザルなほうがもりもり拡大していいんだろうけど、「消費者」金融で、チワワ消費したくて爆(´・ω・`)ショボーンというメカニズムにはまるような「下流食い」が横行させるくらいなら、できることはいくらでもあるはずだ。小学校の先生が、「洋服はツギがあたっていても、きれいに洗濯してあればいいんですよ」と教育していたのが非常に重要なことのように思われる。最も私は「ツギがあたっていないけど小汚い」といわれていたのだが。まあペットボトルが部屋にごろごろしている私には言う資格がないのかもしれない。でもそういう私だから、考えられることもあるんじゃないかと思っている。
 草野★キッドのSPをみた。得意のアスリート系。っつーか、草野仁はアイパーじゃないよな??アイパー草野やってくんねぇかな。ゆっておきますが62歳でおなじみの草野が100メートルに挑戦しているのは、とてもトラウマな映像だった。倒れ込みで、ムネ先着。それにしても井出らっきょはすごいね。わしとほぼ同年代。土佐犬ではとてもみっともなかったのに、今じゃ優勝候補クラスの走りを魅せている。エンディングにジンをつかっているのは、いつものことなのかね。そういえば最近みてないよな。
 上々颱風*1のことをこつこつ調べている。「間の社会学的研究」については、もう少し広く解釈して「あいだ」「余白」などの問題を扱い、いろいろな広がりをみてゆきたいと思っていて、その一貫である。そしたら、上野洋子がライブやる同じ会場で翌週「シャンシャン・ナイトフィーバー!」というのをするらしい。こあなファンの忘年会仕様だけど、行ってみようかなぁなどと思い出した。前にも書いたことだけど、岡山のミュージシャンが集まるスナックに行っていて、夜十二時過ぎから人が集まり始めて、みんな勝手な楽器持ち寄って、臨時ライブのカラオケ混じりの歌え踊れの大騒ぎで面白かった。歌声喫茶ばかりがのうじゃないだろ。ゴーゴー喫茶だったあったわけだから。ナイトフィーバー。なつかしいですね。w知らなかったんだけど、東京キネマって、「粋でレトロな味わい―下町は鶯谷の、いまや稀少な元グランドキャバレー」ってことなのね。このユニットならば、「らしい」と思う。なんかさ、オタクは日本をめざせみたいなことをしているけど、中高年のヴィジットジャパン計画なんてものもあっていいんじゃないのかね。ニューヨーカーとか、パリの人とかが飛びつくとは思えないけどさ。w

上々颱風11-あったりまえだ-

上々颱風11-あったりまえだ-

*1:ご存じない人は是非ウィキペディアの解説をご覧ください。