『ユリイカ』とラーメンと結婚挨拶

 サッカー負けやがった。私は自分ではナショナリストではないと思うのだが、けっこう悔しい。この前の北朝鮮戦もけっこうイライラして、終わってすぐ、セルジオ越後屋を捜したのだが、今回も同じ気持ちで、たいしてサッカーなんかわからないから、とりあえず越後屋のごるぁああをきいて溜飲を落としたいと思ったら、モロでてやがんの。「ラッキーは続かない」。ジーコもへったくれもなく、辛口トークが炸裂していた。 でもって、なんとなく納得した気持ちになる。*1
 本日昼間は、夕方ちょっと大事な仕事があったのだが、それ以外は吉祥寺の本屋を回りに回った。心脳様たちご執筆の『ユリイカ』を買うためである。ルーエ、パルコとまわり、腹が減ったので吉祥寺にできたという情報をつかんだ武蔵の出店によって、ラーメンを喰った。胡椒もがおいていないのが印象的だった。かなりこってりしている。背脂がかなり浮いているし、油もだるっと表面を覆っている。そーいや背脂を天かすと間違えて、昔クソバカにされたっけなどと、苦笑してしまった。味は非常に香料がきいていて、なんつーか「仕事している」ってかんじでしょうか。チャーシューはホロホロ系で、なんか竃のラーメンを思い出した。竃の店主が、昔武蔵で修行したことがあるという話をきいたことを思い出した。味が新宿といっしょかわからないが、まあ吉祥寺ではけっこう美味いんじゃないかな。新宿は、ながーーーーい列が出来ていて、なかもとぐろを巻いている。ただ写真をみるかぎり、ちょっと傾向はちがうのではないかという気がする。
 で、ラーメン喰って、一度学校に行き、仕事を終わらせて、弘栄堂、啓文堂・・・。学校で、june_tさんの「今日発売でしたっけ?」というメッセージをいただいたので、啓文堂のインフォメーションで調べてもらった。そうしたら、発売は28日らしい。まったくトホホであった。トホホと思って横を見ると、若い女性が『結婚式での女性の挨拶入門』みたいな本をめぐって、レジの人と話していた。こんな本を買う人もいるんだなぁと思った。おそらくまじめな人なんだろう。きちんと規則を守って、上手くないけど、はずさないスピーチと思っているのだと思う。うちのバカ親ぢが、こういうのを好むのである。例のハウツーセックス@初夜まで書いてある小笠原流の『結婚大全』を買ったのも、結婚式に呼ばれてのことである。いまだにいるのが、「結婚生活に重要な三つの袋」の話で、ときどき見かけるけど、鮮やかなまでにいっしょであり、「・・・そしてお袋」とゆうときのキメの間、そして得意満面&終了安堵の表情は、いつみても笑ってしまう。それがけっこううけることもあるのだから、スピーチはネタより間や呼吸なんだろうな。あとこういう定番は、昔の相撲でパンアメリカン航空の人外とっつぁんが「ひょーショージョー」と表彰状を読み上げるのといっしょで、「待ってました!」みたいなところもあるのかもしれないね。
 スピーチとか私も頼まれることもあるけど、そんなものみたことがない。だいたい、切れるだとかゆっちゃいけないとか、気にしだすときりがないし、ルールがたくさんあるとどうしても萎縮してしまうし。ただじゃなくても、口べただし、人見知りだし、あがりやすいたちなのに。エピソードを入れられるなら入れる。小学校の卒業時の「希望」という作文を読んだ時は、本人=スゲー嫌がり、友人=馬鹿受け、両親=馬路泣きで、生涯の傑作スピーチと思っている。

*1:)国はともかく、県は微妙だ。私は、神奈川18年→東京10年→岡山11年→東京9年なのだが、このうち高校野球を応援するのは、神奈川と岡山なんだね。今年の選抜はぶつかったので、見なかった。慶應がさよならで勝ったと聞きビックリした。