SPY2/7

 むかしゼミ合宿などに行くと、よくトランプをした。一番よくやったのは、みんなが参加しやすい階級闘争、大富豪、大貧民などと通称されていたゲームだ。いろいろ人権問題とも関わり名称やルールが問題になったこともあり、大富豪という名称に落ち着いたとも聞いたが、もともとは階級闘争、搾取などの概念がふんだんに含まれるゲームで、マルクス主義的な用語を駆使しながら楽しんだ覚えがある。このみんなで遊べるゲームと対照的に、かなり高校時代トランプをやりこんだ連中があつまるとしたのがナポレオンと通称されるゲームだった。正式にはナポレオン・イン・ジャパンというのではなかったかと記憶している。ルールが複雑化され、かつナポレオンをサポートする副官が秘匿されているのが味噌で、駆け引きがとても楽しいものになる。その「スパイ性」を純粋化し、クイズ番組にしたてたのが、SPY2/7である。毎週見れるわけではないし、曜日の関係上かなり見逃すことも多いのだが、とても面白く、かつこれからの動向が楽しみで注目している。司会はコメディアン長井秀和。ゲストは毎週変わる。ルールはフジテレビのHPから引用させていただく。

 〜協力しなければ勝つことが出来ない。しかし、この中の誰かが敵である〜
 この番組は、解答者7名からなるクイズ番組。その7人は、1つのクイズ問題を全員で考え、全員で一つの答えを導き出します。正解したらそのまま次の問題へ。不正解だった場合は、7人のうち1人を脱落させなければなりません。
 ただし、その7人の中には2人の「スパイ」が混じっており、事前に全ての答えを知っているスパイは、誤った答えへとみなを誘導し、他の出場者を全員脱落させることが目的です。一方、スパイ以外の5人のプレーヤーは、流れの中でスパイ2人を探し出し、2人とも脱落させることが出来たら勝ちとなります。スパイ2人、もしくはプレイヤー5人どちらか一方が全員脱落した時点でゲーム終了!スパイは一体誰なのか?
 果たして、プレーヤー、そして視聴者はスパイを見つけ出すことが出来るの?それともスパイは見事ほかのプレーヤーを手玉に取ることが出来るのか?誰も信用できない状況の中、人は何を思い、どのような行動を取るのか?疑心暗鬼の心理的駆け引きの果てに辿り着く驚きの結末とは!?

 昨日のはかなり深夜にやっていたが、やくみつる石田純一のスパイコンビが最後の最後まで、正体を見破られることなく、次々にプレイヤーを始末し、そして熊田曜子が実にしたたかにふるまい、ぜってーこの椰子だと思ってみていたわけですよ。番組は二週に分かれていて、先週の番組に寄せられた声をみると、どれだけ熊田が凄かったかがわかると思います。もしかすると、熊田はこれを見て、やったね!とか思っていたんじゃないか?

  前半戦の見た感じでは、熊田曜子がスパイ確定なのではないかと?みんな熊田さん狙いで掛けてるんでしょう。うどんとそばのカロリーの問題で、やくみつるさん、石田純一さん、小向美奈子さん、佐藤仁美さんがうどんで、熊田さんがそば。佐藤さんが少数派のそばを選び、正解した時は悔しい感じだった。まず確実にないのが、石田さんと小向さんだろう。怪しいのは、やくさんか佐藤さんは怪しい。もし熊田さんがスパイだったら窺えるし、プレーヤーだったら「アレ?」と思いますねいやぁ、これはどうなんだろう。後半戦は楽しみだな。(ヒーラー・男・大学生・20's)2005/03/17 22:48:54

 最後まで残ったのは石田、やく、熊田。やくが誰かを退場させるというのが、ラストシーン。やくは「熊田逝ってよし!」。なぜと聞かれたやく「それは私と石田純一さんがスパイだからです」。まさにがちょーーーーん。熊田顔面蒼白。おやぢは信用しないとか、暴言吐きまくり。なまじ上手くやっていただけに、悔しさは倍増したでしょう。退場させられたプレイヤーも「熊田でない」ということにはビックリしていましたし。やくはにんまり、そして不倫は文化の石田純一は、あくまでも慇懃に、しかしすこぶる無礼に振舞い、すげー面白かった。私的にはヘキサゴンなどよりは、数段面白いんだけど、どうでしょう。怖く不気味な小向美奈子が、最後けっこうアイドルらしい表情で登場したのは、貴重な映像だったように思う。w
 ところで、みくしのワールドダウンタウンコミュで、ワールドダウンタウンのDVD化を目指した運動が始まっております。特番とかで流していた以外にもきっとあるだろうところのカットシーンだとか、メイキングだとか、いろんな付録つけて出して欲しいとボクも激しく思う。