第一回M1グランプリ

 部屋を掃除して、研究費の残額で買ったDVDディスク二台を設置。これで、だいぶまた研究教育環境が整ったことになる。メディア系の授業とかしていて、今頃買うのは私くらいのものだろう。なんつって、私は1996年までビデオを所有していなかったという現実があり、またさらに言えば1985年に就職するまでアパートにテレビを置いていなかった。それにしてはDVDは買うのは早かったと言える。これで見のがさずにいようと思えば、ほとんどのものを録画してみることができる。しかも見出してやっとわかったのだが、快調に早送りできる。レンタルで最初に借りたDVDはコントもの何本かで、飛ばしてみるにはすごく(・∀・)イイ!!。ますますザッピングになる。
 そんな中で、全部見たのが第一回M1グランプリファイナル。島田紳助が司会していたことと、三宅裕司とカラオケ番組していたDJ仕様の司会者がかみまくっていたことと、菊川怜がそこそこ邪悪なオーラを出していたことと、ますだおかだが「松竹芸能でもここまで来ました」と生放送で絶叫したこと、中川家が最初にやっていすに座りどおしで優勝をかっさらったことくらいを覚えているが、見直してみて、やっぱ中川家はすげぇと思った。どんどこどん、ハリガネロックますだおかだおぎやはぎアメリカザリガニほかのオールスターラインナップのなかで、最初にやって勝ち残りだし、また基本がしっかりしていて、かつ理屈が勝ちすぎず、新しいかたちがでていたように思う。
 礼二は、なんか存挫自体がマンガというカンジで、なんだろうねこれ、ともかくすごすぎる。リチャホなどでは、ぶち切れるカンジだけが、めだっていたりもするが、からだのゆらせ方から、一挙手一投足が磨き上げられた風にやる天性というか、w ノリノリで、これはツッコミ革命だろ。まあそれをモダンアート風にしたのが、リチャードホールのツッコミーズになるのかなぁ。で、剛も、うなずきトリオとはぜんぜん違う。むしろ場をコントロールしているのは、こっちなのかもしれない。弟がもうイケイケどんどんなのに対し、絶妙な「間」で漫才空間を制御している風なのが、すごいもんだと思った。シャイネスみたいなボケは、なんか寛平ちゃんとかにもつながる気もしたし、だけど独創的だと思った。準優勝のハリガネロックは、スター性のあるコンビで、甲乙つけがたい出来だと思ったが、最後の投票は圧倒的な差がついてしまった。
 どんどこどんは知名度抜群ながら、ちょっと出来が悪かったような気がするが、ほかのグループはみんなかなりすごい面白かった。正直どれが勝ってもおかしくないくらいで、好みの問題だったのだろう。しかし、おぎやはぎはわらった。東京でただ1組といいつつ始まって、わりと面白いと思ったのだが、一般審査員の点数が一地区18点/100点だったりして、ものすげぇドキュソな点になって、矢作が「んだよぉ〜、とぶち切れ模様」。まるで、西条秀樹矢作のようなカンジ。ネタよりそっちが笑えた。私は、りちゃほはすげーファンだし、やっぱおぎやはぎ中川家に注目してみてしまったところはあると思う。
 審査が終わって、礼二がぶち切れた漫画的な表情で仁王立ちになり嘘泣きしているみたいだったが、馬路泣いていたみたいで、それも笑った。マツモトがドアップになり、なかなか(・∀・)イイ!!表情をしていた。シンスケはまあ熱血漢だし・・・。審査員が一言も言わないのもすごいと思う。まあ採点の公平だろうね。西川きよしなんかは、真剣そのもので笑ってないモンな。しかし、一番驚いたのは剛が微笑を浮かべて、平然としていたことだ。その表情には、感銘を受けた。