岡部幸雄騎手引退

 まいみくしみきてぃさんの日記で岡部幸雄騎手の引退を知った。まさかにゅーすでやるわけねぇよなぁと思って夜ニュースを見ていたら、いろいろやっていたし、古館伊知郎のニュースでまで記者会見の模様をやっていた。「目に涙が滲んでいたようですね」。テレ朝OBの古館がこのニュースを担当することは当然と私は思っているんだけど、この一言でちょっとだけ古館が嫌いになった。
 まあしかし、そんなことはどうでもいいだろう。だいたいにおいて、私は、最近はからっきし競馬を見ていないし、馬券などというものからはもっと長い間遠ざかっている。競馬ファンとしてなにかを言う資格はない。だいたい岡部騎手がまだやっているなんて思わなかった。みきてぃさんのコメントみて、まだやってんのかよ、だいたい岡部もうぢぢいだろうみたいにぶっ飛んだくらいだ。だって、私がグリーングラス号に萌えていたのが、もうかれこれ30年前で、そのころ岡部はもうトップジョッキーだったわけだし。っつーかこの人私が小学校の頃もう騎手になってるのね。
 フリーの騎手として意志を通し、騎手の生き方を創造したこと、なぜか桜花賞だけ勝ってないなど、うんちくを傾ける人はいろいろいるだろう。そんなうんちくを超えて、燦然と輝く記録がある。最多勝ほか記録ずくめ。まあ、シンボリルドルフビワハヤヒデなんかのってりゃさーとか、年とってからもシンボリクリスエスなんかのってるからさーとかもあるけど、のらせてもらったんだからすげーわけだよね。だけど、特に特徴がないんだよね。
 私が唯一応援した馬であるグリーングラス天皇賞勝ったときもどんなふうに勝ったか覚えてないワケよ。ふつうなら萌えまくりで覚えているでしょ。グリーングラス宝塚記念エリモジョージに負けたときはよく覚えているよ。ふつーに追いつかないんだもん。で、勝ったエリモジョージは強かった。まあエリモジョージは、ダメなときはブッチ切りのビリだけど、気が乗ったときは狂ったように逃げて、馬場コンディションもへったくれもない、一着かビリかという逝ってよしな馬だった。でも鞍上は福永洋一。で、福永洋一が乗っていると、流石福永とか思っちゃうところが福永にはあった。もう一つ例をあげると加賀武見も、名人とゆわれたし、一つだけ印象深い例をあげれば、ダービーで本命ハイセーコートウショウボーイをクライムカイザーで打ち破ったときなんかも、邪悪なイメージのクライムカイザーといっしょに歌舞伎まくっていて、萌え萌えだった。クライムカイザーという名前もかっこいいよね。実に。
 一方岡部は勝つけどさ、特徴ないというか、普通に強い。で、「馬優先主義」とかゆわれたんだろうな。将棋でも、大山康晴中原誠羽生善治が強いというのといっしょなのかもしれない。自然に自在。そして、岡部幸雄は、騎手として生き方、活躍の場ほか、いろんな創造をした人であることは、ちょっとネットをサーフしてみればわかる。3月20日にセレモニーがあるらしい。生中継されるらしい。実家から30秒ほどの横浜のウィンズに行ってみるのが、自分らしいかなぁとも思うが、今さら競馬ファン面するのは不潔かなぁとも思われた。「生涯一騎手」。面構えがなんとなく村田兆治に似ているなぁと思った。
http://www.netkeiba.com/news/news.html?param%5Bno%5D=14274