高度に実験的なわはは?

 ニュースを見ていたら、ホリエモン&ブラザーに対するフジサンケイグループの猛反撃の模様が報道されていた。なかで、日本放送社長の名前をみてびっくり。亀淵昭信。なつかしい。深夜放送全盛期セイヤング土居まさるパックインミュージック野沢那智、そしてオールナイトニッポン亀淵昭信が、人気ビックスリーだったと思う。もちろん福田一郎糸居五郎落合恵子みのもんたなどなど人気者は数知れないし、三枝師匠なんかもたしか配偶者になった人とDJやったりして、いろんな人気者がいたにせよ、やっぱこの三人の存在は大きかったと思う。亀淵氏のきょうだいが、ボイストレーナーの亀淵ゆかさんで、2人とも人気があった。長身痩躯というイメージだが、今日まったく面影の欠片もない姿を見て、時代を感じてしまった。みのもんたはあまりかわらない気がするのは気のせいだろうか。
 で、本日のリチャホ。オープニングは、ツッコーズ。ツッコミだけで漫才をやるという。ハイヤーエクスペリメンタルなお笑いヘイトアッシュベリー、それがりちゃほっつーことかな。ツッコミ=不肖のレイジ@中川家、たとえつっこみ=柴田@アンタッチャブル、ノリツッコミ=くりぃむ上田。この三人がひたすら同じパターンを繰り返す。rage:「お前アホやろ!」→なぜか横山やっさんモーション→「アホやろ」と怒りのシャウト。柴田:「・・・だよ・・・だよ・・・くらい・・・だよ」。上田:「・・・くらい」のものまねをながーくひっぱり「ふざけんな」。最後の「みんなみんな生きているんだツッコミなんだ♪オイオイオイ」っていうのは、なんかヒップアップ仕様ッツーか、なかなか耳に残る。
 ノリツッコミといえば、とりあえず「なんでやねん!」だが、関西じゃないから違うのかなと思ってしまうのはワールドダウンタウン症候群。レイジの場合はバカツッコミってかんじだけど、このぶち切れ方はやっぱすごいとおもう。柴田も妙にフラが出ていて、というかアンタッチャブルでやる時みたいな抑制された演技じゃなく誇張して歌舞きまくっているから、ホラーな目つきになっている。しかも、語りが落語名調子のパスティッシュみたいになっていることが(・∀・)イイ!!。上田は、坂上二郎山下清なんかのなマネをしたが、存外上手かった。リチャホで本つくるとかはないのかもしれないけど、つくるなら、うんちく交えて、お笑いテクニカルタームなどを『お笑い心得帳』として整理して欲しいよね。見る方もいろいろわかって楽しいと思う。
 次がシャレ山紀信。カメラマン。誰が出てくるかと思ったら、またも山崎。なんかゴージャスな雰囲気が出ている。岡山選出片山虎之助総務大臣がアフロにしたみたいなの。妙なカンジ。しかし、スパイダーマンもぶっ飛ぶような安物のカツラ。なんやねんこれは。しかし、なぜシャレ山かわからず。ジャーマネ役の柴田が噛んだのが笑ったくらいだったが、すぐにシャレ山の意味がわかった。このギャグは撮影のイイヨイイヨみたいなカメラマンのノリノリ口調がシャレになって、メタモルフォーゼするワケね。で、山崎、柴田のアンタッチャブルになぜか矢作がくわわって、三連発。矢作の切れ味はあいかわらず相当なもの。山崎「イイヨイイヨ、すごく(・∀・)イイ!!よマツモト伊代」、柴田「松本伊代」、矢作「松本伊代」。山崎「そうそうそうそう宗兄弟」、柴田「うえだしげる」、矢作「☆%&$#」(聞こえない)。首をかしげる劇団一人、レイジほか。山崎「にっこりにっこり西にっこり」柴田「ちょっと行ったら鶯谷」矢作「寄っていこうよラブホテル」。山崎「ちょうだい京大日体大」柴田「ついでにこまばちょうだいまえ」矢作「ちょうだいまえから徒歩三分」。山崎「セクシーセクシーはいタクシー」柴田「ワンメーターでゴメンナサイ」矢作「イイデス別にかまいません」。山崎「フィルムがナイジェリア」柴田「ナイジェリア、アフリカの」矢作「大地にはびこるマンパワー」。山崎「チェンジチェンジ坂口チェンジ」柴田「新沼チェンジに」矢作「羽賀チェンジ」。山崎「寄るよ寄るよウィスパー夜用」柴田「おーいガッテン安心よ」矢作「安心安心あんしん巨人」。山崎「接近接近ボクいんきん」柴田「いんきんケロンパおしどり夫婦」矢作「夫婦揃って芋焼酎」柴田「芋じゃないよしそですよ」矢作「芋でもしそでも飲み放題」。「オッケーオッケーアイスホッケー」「滑って転んでケンカして」「アイスホッケー見たことない」。名調子でござった。
 次は「スターティングメンバー発表」。柔道の団体戦メンバー発表。先鋒、次鋒、中堅、副将、大将のはずが、中堅の次の矢作が「西条秀樹」。思わずマネをする矢作。「なんでボクが西条秀樹なんですか!」と怒りのシャウト。これをバリエーションをつけて繰り返す。意味ないワンパターンの繰り返し、ことば遊びが本日のライトモチーフか?よくわかんないけど、矢作のズレ方キレ方がおもしろく、鬼監督役の有田までが笑いそうになっていた。
 でもってお待ちかねデニーロ。今日は遠山の金さん。普通の入りだなぁと思っていたら、突然金さん「桜吹雪き」披露のため、アントニオ猪木のように、しかしデニーロぽいスローでガウンを脱ぐ。突然登場したのはサクラふぶきではなく、でかい腹踊りボデーペイント。でかい目、アホみたいに分厚くでかいクチビル。額に輝く「金」の文字。そして、股間には左手をあげ右手を下げたフィギュアが。そしてもちろんTバック。突然のことにしばし唖然としたが、もう脳出血起こしそうなくらい笑ってしまった。なかなか立ち直れないくらい。なんなのこれ。もうリチャホメンバーも笑ってワケわかめになっている。「桜吹雪の分けないでしょ」「これぶざまだなぁ!!」とボコボコなゆわれよう。で、チョーヨンファのほうは、なぜか大蛇のようなろくろ首。しぶしぶ引きうけるデニーロと、おなじみの展開。
 ふすま登場デニーロ登場の腹踊り。通訳「せりふは?」監督有田「せりふ?せりふなんかないよ」。「腹踊りだから。顔うつんないよ。ここが金さん」と腹踊りの絵をさす。苦み走った表情のデニーロ。イヤならチョーヨンファということで、承諾。本番。ふすまから登場する金さん。着ているかと思ったら着物着てないの。いきなりの横綱土俵入り。自分で尻ペシペシからはじまって、殿中でござる仕様のわけわかめな、踊りあてぶりのはじまりはじまり。ここでフィギアは腹踊り絵の胴体であることにはじめて気づいた。ひでよこれ。でも笑った。笑ってメモがとれない。わははははははは。ともかく言っていることはむちゃくちゃにシュール。腹踊りのフィギュアと同じポーズ逆パターンということと、「脇から子供が生まれたの〜♪」ということくらいしか覚えナシ。「この腹踊りが目に入らぬか!」「ははー」とおなじみのパターンでおわり。次回は栗井ムネオ他らしいが、今週初見参のツッコミーズ「話題騒然」とかちゃっかり言っていやがる。
 今週のネタは理屈が勝ちすぎているのかもしれないけど、ともかくどれもこれも激しく笑った。みんなものすごく上手いよね。まあ今日は柴田と矢作が目立っていたと思う。下衆川柳「犬ワンワンネコニャアニャアの下衆シコシコ」。下衆「パフパフでもイイですねー」。中川家兄の恐怖の赤ん坊@プレインデッド赤子仕様などに期待したい。