ホリエモン

 「ホリエモン」というのをみるたびに、「彫り絵モン(者)」という言葉を思い出す。
 週末の保守系週刊誌二誌を購入。文春は平成の乗っ取りやと化したホリエモンに、のっとられそうになったグループ会長の不覚をとりあげ、新潮は虚業ホリエモンこれにて破産みたいな論調。乗っ取りやと言えば、『男一匹ガキ大将』の水戸のババアを思い出す。って古杉ッテイウ非難は甘んじてうけます。手練手管の平成の妖怪みたいな、つまりは祇園横綱と綺麗所が交わるのを肴にして、ひょひょひょと酒を飲んでいてもおかしくないような風格器っぽい御仁が、のっとるというなら、きゃいーんと言いようもあるにせよ、ドラエモンみたいなキャラがのっとると言っても、リアリティないんだろうね。
 日テレで、ホリエモンが出たとき、フジテレビ前にマイク設置して、フジの言い分を帰宅する社員に喋らせようとし、ホリエモンが「出てきて喋るのがフジだと思った、そこが他にはないフジの面白さだと思った」などと言っていたのには、法律を知らない無責任な考えだとは思いつつ、じつはそうかもしれないなぁとか、思っちゃったりもした。収録分お蔵入りの平成教育予備校も「レギュラーだから」と出る気満々で、たしかに出て、株談義ネタふって、今度の顛末なども笑い飛ばそうとか思っていたのだとすれば、というかギャグと商売となんやかんやがわかんなくなっていて、笑えるジャンとかゆうのは、まあ理屈としてはわかる。でも、さんまちゃんですら、お台場明石城で、臭わす程度なわけだし、ふつー無理だろうと・・・。
 経験的常識から言えば結論は明らかだと思うけど、非常識な枠組がどんなもののなのか、関心がないと言えば、ウソになる。いきなりきゃんたまつかみにいくみたいな人の話は、とりあえず聞いてみようと思うのが、まあ私なりの向上心と言えば向上心なのであったりするわけです。